・特に断り書きがない場合、黄文字で書かれた噂は青山葵様が提供してくださったUrban Legends調べによる情報です。
太字はその他からのの引用文です。
年 | 噂・出来事 |
1943 | 鹿島様出征流言広がる 「将校が自動車屋へ行き、幾ら高くても良いから鹿島神宮までやってくれと依頼して、鹿島神宮に行った。 祈願のために神主が扉を開いたら三つ四つの血の塊が落ちて、その将校がいなくなってしまった。 鹿島様が戦地に行って身代わりになり、傷ついて帰ってきたのだそうだ。 鹿島様が負傷して帰って来たところを見ると戦争は相当苦戦ではないかと思う。」 (佐藤健二:著 「流言蜚語」P.3より) |
1944 | |
1945 | 4月頃?東京でらっきょうに関する戦時流言広まる。 赤飯とらっきょうを食べると爆弾に当たらない。 ただし、この話を聞いてから3日以内に実行しないと効果がない、というもの。 5月、東京の山の手が激しい空襲を受けた際に、ある女性が爆弾により腰から下を吹き飛ばされた。 ところが、それでも女性は死なず、しばらくの間上半身だけで這いずり回っていたという。 |
中 略 |
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1966 | 「現代民話考<3>(1985年、松谷みよ子、立風書房)」に、この年に流れた噂として下記の話が収録されている。 トラックにはねられて死んだ男の幽霊が出るというので随分噂が高かったのは、昭和四一年の夏の夜中、福島県相馬郡鹿島町での話です。その時刻になると、竹ぼうきを手に持った男が走って来るトラックのライトの前に立つという。噂が高くなってから、事故の現場一帯をくまなく探したら、事故死した男の肉片が発見されたそうである。私がこの話を聞いたのは、鹿島から通学していた相馬女子高校の同級生たちからでしたが、おとなたちの噂のなかには、竹ぼうきではなくて、手に持って出るのは黄色の旗だったという話もあった。また竹ぼうきを持った男が道に出て来たので急ブレーキをかけたが間に合わず、てっきりひいてしまったと思って車を降りて調べたが、そんな人の影も形もなかった、と語った運転手もいたそうです。その後どうなったかはわかりません。 地名として「鹿島」はでてくるが、この話がかしまさんと直接繋がるものなのかどうかは不明。 参考までに掲載する。 |
中 略 |
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1972 | 平凡パンチ 8月7・14合併号に『拡がる化神魔サマの呪い』としてかしまさんの噂が紹介される。 現在わかっている範囲では、かしまさんがメディアに登場した最古の事例。 以下引用文。 「『この話を聞いて三日めの、夜中の十一時から午前三時の間に、 “化神魔サマ”という下半身のない妖怪が、キミの前に現れ三つ質問をする。 そのとき正直に答えないと、呪い殺されるゾ』 こんな怪談が、いま札幌市内の中学生を発生源にして、 モーレツな勢いで拡がりつつある。 『もし呪い殺されたくなかったら、三日以内に、 同じことを五人に正確に伝えなければならない』という条件つきだからたまらない。 五人が二十五人。二十五人が百二十五人にと、ネズミ算式にひろがった。 つまり、ひところ大流行した〈幸運の手紙〉の口コミ版。 地元の新聞社に“化神魔”の正体を問い合わせる電話がかかりだしたというから、 本土上陸も時間の問題だ。 しかし、手紙を書くのが面倒くさくて、口コミにしたあたりさすがは現代っ子。 怪獣できたえられているだけあって、“化神魔”とは、なかなか傑作だ。」 現在とは当て字が異なるが、最初に登場したときから「かしま」の名であった事は注目に値する。 この年の12月に刊行された児童書、「わたしは幽霊を見た(村松定孝:著/講談社)」に「おばけ『カシマ』」に関する記述あり。 以下引用。 「新潟県糸魚川市内に、カシマというゆうれいが出て、子どもたちをおびやかしているそうです。 カシマの顔半分はやけただれていて、子どもに出会うと、『足、いるか。』ときく。 答えをまちがえると、1週間以内にころされてしまうのだそうです」 同書ではこの話の典拠として朝日新聞(昭和47年、10月)の名を挙げているか、実際の記事は未確認。 *2003年8月27日追記 問題の朝日新聞の記事であるが、確認することができた。 記事の内容については「かしまレポート 第十回」を参照のこと。 1996年に文芸春秋社より刊行された「いろはに困惑倶楽部(著者:原田宗典)」よると、この年から75年にかけて「かしまさん」の噂が東京の小中学生の間に広まり、新聞・TV等で扱われるほどの騒ぎとなったらしい。 以下同書からの引用。 「昔、ある女の人が鉄道事故で無残な死に方をしたんだ。 一瞬で体がバラバラになっちゃってさ、酷かったらしいよ。 でも女の人は自分が死んだことが分からなかった。 本当に一瞬だったからね。それで… どうもこの話が人の口にのぼると、自分が呼ばれていると勘違いして 話を聞いた人のところへ出て来るらしいんだな。 いいかい、これからが重要なんだ。 その女の人が出てくるのは、話を聞いてから三日後の深夜だ。 現れると彼女はしばらくじっとこちらを見つめてから、 『話を聞いたな?と問いかけてくるから、そしたらこう答えるんだ。 『カシマさんに聞きました』と。 いい?ちゃんと覚えた?手順を間違えたり、冗談で違う人の名前を 言ったりしたら、君は取り憑かれるよ」 この話に出てくる鉄道事故が、例の踏み切り事故伝説のことを指しているのかは不明。 2002年8月に当サイトへ寄せられた事例。 「30年くらい前」に聞いた話とのことなので1972年に分類した。 「友人から「ひろしまの幽霊って知ってる?」と聞かれました。 「しらん。なに?」と聞くと、次のような話を聞かされました。 夜中にひとりで寝ていると、だれかに起こされる。 起こしたのは原爆で体が半分溶けた人で、いくつかの質問をしてくる。 質問対する答えは決まっていて、次の通り。 「ここどこ?」→「カシマ」 「あんたどっからきたん?」→「ホッキャーロ」(北海道のことなのだが、このように言わないといけないらしい) 「あんた足ある?」→「ない」 「今ひま?」→「忙しい」 もし、答えを一文字でも間違ったら、どこかに連れて行かれて 二度と帰ってこれないそうです。」 *大阪府 「体が半分溶けた人」というのはやけどバージョンの変形か? 2003年8月20日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 噂の流れた時期や地域は、上記平凡パンチ誌の「化神魔サマ」の記事内容と重なる。 ひさしぶりに懐かしい響きを聞いたものでついつい書き込みを。 私1966年生まれの札幌人です。小学校にあがるか上がらないくらいの頃に、この話を6歳上の姉から聞きました。あまりにも怖い話で忘れることに賢明だったので、今ではすっかり忘れています。姉もまた然りで、先日「かしまさまって覚えてる?」と聞いたときにも、「あまりにも怖い話だったので忘れてしまったし、思い出したくない」と言っていました。が、重要な情報を一つ。話のルーツは札幌の香蘭女子高校(現在共学で山の手高校となっている)です。騒ぎが一段落した頃に、このことが伝わってきました。札幌の階段話は結構、この高校がルーツになっていることが多いようです。その中でもかしまさまは出色でしょう。 ところで、私の記憶では呼び方は「かしまさま」。本名は「かしまれいこ」です。 *北海道札幌市 |
1973 | |
1974 | 私がこの話で盛り上がったのは年齢がばれてしまいますが小学5年生か6年生くらいの20数年前です。 突然学校中がこの話でもちきりになりました。 「かしまさん」をその当時は「かしまさま」とよんでいました。 当時私は北海道札幌市の小学校に通っていました。 誰かがこんなうわさを聞きつけてきました。 今日カシマ様と呼ばれる片足と片腕ががないとても気持ちの悪い人が釧路から札幌にやってきたという。 クラス中がどんな人か盛り上がり想像はふくらむばかりしまいにはかしま様が家に来てしまったときの応対の仕方を友達と暗記したものです。 その応対とは玄関のドアは決して開けずドア越しに応えるのです。 かしま様が「遊ぼう」と誘いをかけてくるのでそれにたいして「いまはだめ」と応えます。 それに対しかしま様は「どうして」と尋ねます。 是に対する応えがポイントになるのですが「片腕と片足がないからだめ」と応えるとかしま様は消えていきます。 でももしここで理由が応えられないとかしま様にドアを開けられ殺されてしまうというものだったと思います。 夜になるとかしま様が来たらどうしようとその応え方を何度も布団の中でつぶやいたものでした。 そのうち1ヶ月もたつとあの片腕と片足のない人は体の不自由な身体障害者の方だったということがわかり(この話の根拠もりませんが)なぜか学校中ほっとしたものでした。 *北海道 名前はなく、現れるのは四肢(もしくは片腕・片足)の切断された旧日本兵の男性。 「足は要るか」「腕は要るか」などと聞かれ、とにかく全ての質問に「かしま」と答えれば助かるが、違う答えをしてしまうと腕や足をもがれ、最後には殺されてしまう、という内容だったように思います。 深夜に現れる、この話を聞いた者のトコロには必ず現れる、とも言われていました。 *東京都 上記2件がUrban Legendsへの投稿にあった中では最古の事例。 だが、1972年の「平凡パンチ」の記事や「わたしは幽霊を見た」の記事、並びに「いろはに困惑倶楽部」の記述を信じるならば、この2年前からかしまさんの噂は流布していたはずである。 |
1975 | この年に出版された「子供が喜ぶ現代のこわい話(石田泰照:編著/文教書院)」という本に「一本足の幽霊」という怪談が掲載されている。 以下要約。 「昭和20年6月、東北地方のある小さな町が空襲を受けた。 この空襲で夏子という少女が爆弾を浴び、亡くなる。 彼女の左足は爆弾によって吹き飛ばされており、町中の人が探したがどうしても見つからなかった。 その日の夜以来、毎晩防空壕の入り口に一本足の幽霊が現れるようになる。 幽霊は毎夜、 『だれか……だれか……わたしの左足を捜し出しておくれ、片足では天国へも地獄へも行けないよ……』 と泣きながらに訴えかけた。 そこで数日後、町の人々は再び夏子の足を捜し始め、15、6メートルはある高い崖の上で彼女の左足を見つける。 夏子の墓を掘り返し、足を一緒に埋めなおしたところ、二度と幽霊は現れなくなった」 この年に出版された児童書、「ドラゴンブック(11) 日本幽霊百科(佐藤有文:著/講談社)」に以下のような記述有り。 「(茨城県の:引用者注)勝田市の電車庫には、電車に切断された足だけの幽霊が出るという」 電車、切断というキーワードがあって、登場するのが足だけの幽霊とは珍しい。 詳しくは忘れちゃったけど 「か」は(、、、)のか、「し」は(死ぬ)のしっ、て名前一文字一文字に縁起の悪い言葉が当てはめてあって、それを何人かに伝えなくちゃかしまさんが殺しに来るって聞きました 殺し方とかも聞いた気がするんだけど 忘れちゃったなぁ *北海道 何人かの人から、数年にわたり何度かバージョンを変えて聞かされていますが、1番最初に聞いたのは、小学校の3年生くらいの時だったと思います。その話を書きます。 夜足のない兵隊さんの幽霊がやってきて「足をくれ〜」というので、「足は骨折しているからあげられない」とか何か足の故障(「水虫」でも可)を言わないと、足を取られてしまう。 ・・・という話。 その10年後くらいですが、家庭教師先の小学5年生から、最後に兵隊さんに言うセリフが「かしまさんのかは仮面のか。しは死人のし。まは悪魔のま」となっている話を聞いて「あれ?私が知っている話と違うな」と思った記憶があります。 *東京都 ある国道で、女性がバスから降りたところを車にはねられて死亡するという事故があった。 女性の死に様は、顔はつぶれ下半身が切断されたそれはもう無残なものだった。 (事故のくだりはもっと長い話だったのですが、詳細は忘れました。) この話を聞いた人のところには、数日以内の真夜中に必ず下半身の無い怨霊があらわれる。 取り殺されないためには、霊の尋ねてくる3つの質問に正確に答えなければならない。 Q1.「私の足はどこにあるの?」 A1.「めいぎバイパス」 ………Q2・Q3とその回答は忘れました。 が、確か「私の顔を返して」とか「足を返して」とかいう恐ろしい質問だったと思います。 もう十数年間も思い出すことも無かった怪談ですが、かしまさん企画を見たらなんだか共通点があるような気がして書きました。 この話を聞いた当時は、怖くて夜なかなか寝つけなかったことを記憶しています。 *愛知県 2002年9月に当サイトの掲示板へ寄せられた事例。 昨日このサイトを見つけたんですが、カシマさんの話って小学校3,4年(1975年頃)に私の住んでいた宮城県北の「チシマレイコ」の話に似てました。 内容はよく覚えてないけど、北海道で交通事故で首が飛んでしまった女の人が首を探しに胴体だけで歩き回るって内容だったような。 怖かったことだけ覚えてます。 *宮城県 「チシマ」は「カシマ」が伝聞過程で変化したものか? もしそうであるなら、初めて「カシマレイコ」の名が見られる1976年の事例以前から「カシマレイコ」の名は存在していたことになる。 2003年9月8日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 「聞いたのは、70年代中頃」とのことなので、便宜上1975年に分類した。 昔、「原爆少女」という話を聞きました。広島の原爆で死んだ女の子の幽霊がでるというもので、詳しい内容は次の通りです。 話を聞いた3日後に、原爆のケロイドで焼け爛れた少女の幽霊がでる。 幽霊が「わたしきれい」と言うと「きれい」と答えて、「わたしは、どこから来たか」と言うとかしまと答える(広島と答えてはならない)。 うまく答えられないと、どこかへ連れていこうとする。 今から思えば、「かしまレポート」や「かしまさんとジェンダー」に出てくるやけどを負ったかしまさんに原爆が結びついたものと思われます。 *大阪府 2003年12月2日に、メールによって寄せられた事例。 ある雪の降る日に鉄道事故がありました。ぶつかった衝撃に気が付いた 機関士が汽車を止めて降りて確認したところ女性が胴から真っ二つに 切断されていました。しかし、女性はまだ息があるようで、必死に機関士 に助けを求め、腕だけで上半身をささえ近寄ってきます。恐怖に怯えた 機関士は逃げ出し、近くにあった電柱によじ登りますが、上半身だけの 女性は電柱をよじ登り機関士の背中にしがみつきます。 列車が止まったことに不信を持った車掌が最後尾の車輌から降りてきて 事故の惨劇を目にしますが、機関士の姿がありません。付近を捜すと 電柱によじ登り、しがみついたまま亡くなっている機関士の姿がありました。 その死に顔は恐怖に引き攣っていました。 しかし、どうして機関士が電柱にしがみついていたのかがよくわかりません。 なぜなら女性の死体は事故にあい、切断された場所にあったのですから・・・。 この話を聞いてしまった人には、その夜に上半身だけの女性が「足返せ〜」 と現れるのだそうです。 その時の対処法として、有名な霊能者の“かしまさん”の名前を3回繰り返す と霊は消えてゆくのだそうです。 とある女の子がその話を聞いてしまいました。そこでその女の子は“かしまさん” の名前を忘れない為に、当時有名であった『カシマシ娘』になぞらえて覚えた そうです。その夜になって、切断された女性が女の子の前に現れました。 「足返せ〜」と・・・。 しかし、覚えたはすの言葉が思い出せません。キーワードであるグループの 名前がどうしても思い出せませんでした。そこで適当に思いついたグループ から適当な名前を連想して言ってしまいました。 すると突然意識を失い、気が付いたら朝になっていたそうです。 *静岡県 |
1976 | 子供たちが遊んでいると、綺麗な女の人が「一緒に遊ぼう」と声をかけくる。 「遊ぶ」と答えると、そのままどこかに連れていかれて、その子は二度と帰ってこなくなる。 しかし反対に「遊ばない」と答えても、一人になったのを見計らったようにまたやってくる。 「遊ぶ」と答えるまで、何度も、何度もやってくる。 しかも、そのことを大人に話すと殺されるというのである。 その女の名前が「かしまれいこ」。子供と動物が好きな美しい女性であったらしい。 彼女は轢き逃げにあい、そのまま亡くなっているのだという。 そして、彼女を轢いた車が赤い車体だっため、赤い車のある家と動物を飼っている家の子の前には現れやすいということだった。 彼女から逃れるためには「遊ぼう」と云われた時に「かしまれいこ」と三回唱えるとどこへともなく消えてしまうらしい。 *宮城県 四肢の欠損についての描写の無い、珍しいバージョン。 掴んでいる中では、「かしまれいこ」の名が出てくる最初の事例でもある。 |
1977 | 屋根の上のかしまお化け 「かしまお化け、私の地方でも噂、ありましたよ! ちなみに私の実家は埼玉県の大宮市です。 「口裂け女」が流行る1,2年前だったと思います。 かしまお化けは、私の近所の噂では、昔の子供風で着物を着たおかっぱの少女ということでした。一つ目だったかもしれません。 非常に怖いお化けで、人間を食うという噂がありました。 屋根の上で足をぶらぶらさせながら座っていたという目撃証言もありました。」 *埼玉県 怪異・日本の七不思議の「噂話・第2部」より引用。 2002年10月に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 。。。真夜中に亡霊がやってくる。亡霊はいくつかの問いを発するので、 正しく答えねばならない。。。つまり、 「手はいりませんか?」には「いりません」と。 「足はいりませんか?」には「いりません」と。そして、 「誰からききましたか?」には「かしまさん」と。 正しく答えれば亡霊は行ってしまう。。。。 *東京都 |
1978 | 私が聞いたのは「かしまさん」ではなく、「アシオルカ」「バファーサル」いう名前でした。 当時の地元小学生にとってはとても恐ろしい噂でした。 なぜ二つなのか?と言うと二つの噂がほぼ同時期に流れていたのです。 とは言え、話の大筋は「○○○な人に出会って『△△△?』と訪ねられ、それに××と答えられると□□されてしまい、◎◎と答えると助かる」といった、他のコレ系の都市伝説に酷似した噂だったのです。 まず、「アシオルカ」の方から紹介しますと夜道でアシオルカに会うと「足いるか?」と聞かれる。 「いらない」と答えてしまうと両足を切断されてしまう。 逃げようとしてもものすごい速さ(時速200km/hとも言われてました)で追いかけられ絶対に逃げられない。 「いる」と答えれば助かる。といった内容でした。 もう一つの「バファーサル」は小学校の下校時を襲う場合と、この話を聞いた人の家に夜中に訪問する場合の二通りありました。 下校時の場合は小学生達が帰り道でぺちゃくちゃしゃべっていたり、寄り道をしていたりすると真っ赤な目をし、血の混じったよだれを流した老婆がそっと後ろから近づき隠し持った鎌で首を切断し、背中に背負ったカゴにその首を入れ、去っていく というパターン。 そして、この話を聞いた人の家に真夜中に訪問するパターンでは夜中にドアをドンドンと叩かれる。 ドアを開けてその顔(真っ赤な目、血混じり涎ばばぁ)を見ても驚いた表情をしてはいけない。 そしてその老母が口を開き、何かを言う前に「バファーサル バファーサル バファーサル」と叫べば助かる。(なんで?笑) 間に合わなければ惨殺される。という内容でした。 *山形県 2002年10月に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 カシマ包囲網を読んでいて、思い出した話です。 小学生の頃のある日、クラスのあちこちでこそこそ話している人たちがいました。 何を話してるのか聞いても、言葉を濁して教えてくれないのです。 教えてくれないとなると聞きたくなるもので、しつこく聞いたら、「聞かない方がいいのに・・・」と言いながら教えてくれました。 「バイク事故で亡くなった青年がいた。事故の時、青年は足を切断されてしまった。 事故が起こったのは24日。この話を聞いた人のところへ、24日の夜に青年が現れて足を取ろうとする。 足を取られないためには、足を見られないように隠して、こう言わなければならない。 『私もあなたと同じように足がありません(ので足をあげられません、と続きがあったかもしれません)』 もし、足を見られてしまうと、問答無用で取られてしまう」 その話を聞いたのが23だか24日だったので、その日の夜は怖かったです。 誰のところにも青年は現れなかったようで、次の日には誰もその話をする人はいなくなっていました。(笑) *東京都立川市 2003年6月8日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 カシマさんは美しい女性だったのですが,暴力を振るう夫(父親かも……)によって顔に硫酸をかけられてしまいます。 それによって発狂したカシマさんは夫をひどい目(何をするのかは失念……)にあわせます。 醜い顔になったカシマさんはそれが自分だと悟られないよう,名前を変えてひっそりと生きています。 「あの醜い女は美しかったカシマさんだ。」という事を知った人がいると,その人にも夫にした事と同じひどい目にあわせるという話を怪談っぽく話されます。 そして,その話のあとに,「これであなたも醜い顔をした人がカシマさんだと知ってしまいました。」 と続きます。 この話を聞いた後,3日程度でカシマさんが夜中にやってきてこう尋ねます。 「私が誰だか知ってるでしょ?」 そこで,「カシマさん」などと答えてしまってはダメです。 「知りません。」と答えなければいけません。 口で嘘を言うだけでなく,表情にちらりとでも出してしまうと知っている事を悟られてしまいます。 1回かわしても,何度も「本当は私の名前を知っているんでしょ?」としつこく何度も聞いて来ます。 その間,全神経を使って知らない事をアピールしないといけません。 それが朝まで続くのですが,たいていの人は途中で嘘がばれてしまいます。 朝までかわしきれたり,1週間たってもカシマさんが現れなければひとまず安心していいそうです。 ただし,この話を他の人にしたり,また他の人から話をきいてしまうと同じように3日ぐらいでカシマさんがやってきます。 また,この話を知っている時にもう一度もこの話を聞く場合も知っているそぶりを見せてはいけません。 それはその話をしている(または聞いている)人の中にカシマさんのスパイがいるかもしれないからです。 一番いいのはこの話をすっかり忘れてしまう事だという事です。 *東京都杉並区 2003年7月23日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 かしまさんにまつわる怪談、70年代に聞きました。所在は和歌山です。 その怪談には、「24時間の恐怖」と言うタイトルがついていて、 話を聞く前に、「ほんとに聞きたい?」と念を押します。相手が「聞きたい」と意思表示をしたところで、始める事になってました。 #てのは、この怪談は「聞くこと自体」にリスクが発生するからです #不幸の手紙系と似ていますが、結果が少し違っています 「聞きたい」との了解を得たところで、「かしまさんって知ってる?」で、スタートします。この「かしまさんて知ってる?」は、怪談のキーワードみたいになっていて、この言葉を聞いてしまった時点で「24時間の恐怖」は発動する事になっていました。 このキーワードを聞いてから24時間以内に、「誰か」がやって来るかもしれません。 #それは「かしまさん」かどうかは分らないって事になってました。 もしもやって来たのなら、その人は、後ろから聞いたあなたの肩を叩きます。 もしも右肩を叩かれたら、左側から振り向きましょう。左肩を叩かれたなら、右側から振り向きましょう。それから「かしまさんって知ってる?」と聞かれたのなら、「いいえ、知りません」と答えます。 やって来るのなら、24時間以内で、それを過ぎたら、スルー。 やって来てしまった場合、上記の動作と返事を間違ってしまったら、その人は、「最初から存在していなかった人」になってしまう。 #だからもしも居なくなっても誰も気がつかない #もしも被害者が居ても、決して分らない って内容の話でした。 *和歌山県 |
1979 | 口裂け女の噂、全国に広がる。 一説によると、口裂け女の本名は「カシマレイコ」というらしい。 根拠は不明。 2003年8月30日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 私が中学の頃、くだんの「口裂け女」の話が、御多分にもれず流行しました。 30年も前のことですので、細部に記憶違いがあるかもしれませんが、だいたい次のような内容でした。 ○夜中にマスクをした女が雨戸をトントントンと叩き、雨戸ごしに質問をしてくる。 「あなたの出身地はどこですか?」と聞かれたら、「佐賀県の鹿島(かしま=実在の市名)です」と答えなければ殺される。 ○「私キレイ?」と聞かれたら、「わかりません」と答える。 「キレイです!」と答えようものなら、「これでもかぁ!」とマスクを外し、耳まで裂けた口を見せて襲ってくる! ○この話を聞いた1週間後の雨の夜に、必ずやってくるから、必ず雨戸を閉めて多くこと。 というような話だったと思います。 この話は本当に恐くて、1週間はしっかり雨戸を閉めて寝たことを覚えております。(^_^;) 子供心に、「なぜ佐賀県の鹿島なんだろう?」と思っていましたが、それがこのサイトを見て何となく分かった気がします。 私は「カシマさん」の話は全く知らず、このサイトに来て初めて知りました。 私は福岡県在住なので、関東から伝わってきた「カシマさん」の話が、同じ九州内にある「佐賀県の鹿島市」という地名と結びついたのではないかと思います。 *福岡県 |
1980 | 2002年6月に当サイトに寄せられた事例。 正式年代は不明だが、おそらくはこの頃に流れた噂話であるという。 「夜、ひとりで寝ていると、足がない(又は手足がない?)女の人がやってくる。 この女は第二次世界大戦中の空襲で足を無くし、今でも探している。 女は必ず 「おまえはどこの生まれだ?」(科白は?) と聞いてくる。 それには必ず「カシマ」と答えなければいけない。 「カシマ」はその女の出身地で、同郷の人間には危害を加えない。 だが、もし違う土地の名前を言うと、足を持っていかれる(または命をとられる?) この話を聞いたら、3日後(?)にこれが出るので、「カシマ」という言葉は忘れてはいけない。」 *大阪府大阪市 「カシマ」は地名とされている。 かしまさんを空襲で足をなくした女性だとするのは、1945年の空襲で下半身を吹き飛ばされた女性の話と通じるところがあり興味深い。 踏み切り事故伝説に確認できる最古の事例登場。 小学生の頃、踏み切りバージョン・その2を、いわゆる「恐い話」として聞いた覚えがあります。 恐い話の本にも載っていましたね。 「かしまさん」という名前には覚えがありませんね。 踏み切りバージョンその2とは、Urban Legendsのアンケート募集時に例として掲載されたもので、 「踏切りでの事故そのものの話。事故がいかに悲惨で恐ろしいものであったかをつぶさに描写 。事故直後の現場の状況を語って恐がらせる。 」 というもの。 投稿された話の詳細は残念ながら不明であるが、時期的に考えて切断された上半身が追いかけてくる描写は無かったかもしれない。 おそらくは、中野区の踏み切り事故伝説に類似したものであったと思われる。 (補足・中野区の踏切事故伝説:詳しい年代は不明だが、おそらくは1980年代前半のうちに登場したと思われる伝説。中野区で西武新宿線の踏み切りを無理にわたろうとした女性が電車に轢かれ、上半身と下半身が真っ二つになる。ところが、女性はしばらくの間息があり、駆けつけた救急隊員に「ごめんなさい…」と呟き続けた…というもの) 2002年6月に当サイトに寄せられた事例。 最初期のテケテケか? 「僕が初めてテケテケの話を聞いたのは僕が小学校6年生だった1980年です。 公園で遊んでいると、近くに駐車している車の屋根にほおづえをついてこちらを見ている少年がいて、しばらく見ていると顔と腕の上半身だけでテケテケ〜っと近づいてきて、怖くなってしゃがみ込むと、いつの間にかいなくなっていた。というものです。 沖縄の那覇では「テケテケェ〜」とか「テクテクゥ〜」「シャカシャカァ〜」(沖縄方言特有のイントネーションです)と言って当時かなり流行っていました。」 *沖縄県 現在、掴んでいる中では最古のテケテケの事例である。 沖縄ではかなり以前からテケテケがメジャーな妖怪だったようで、発祥地である可能性もある。 正式年代不明の伝承。 おそらくこの頃か? 聞いたのは20年以上前、関西にある大学のクラブです。なぜか、合宿の時の怪談話ではなく先輩から、個人的に秘密めいて教えられました。 事故のあったのは、富山の滑川市のある踏切。(場所は忘れましたが、ちゃんと名前があったように思います。) 女の子が事故に遭い、手足がばらばらになってしまったそうです。 ところが野犬が多く手足が発見できなかったそうです。 なにせ20年以上も前ですから。 その3日後、その「きじま」さんの友達の所の枕元に血みどろの「きじま」さんが立ったそうです。 彼女の手足のあったところはぼんやりとぼやけて、よく見えません。 「右手がないの」と彼女は言います。 「右手をちょうだい」 友達だと言うことで、悲しく思っていたその人は「いいよ」と答えてしまいます。 つづけて「きじま」さんは「足もないの」といいます。 「足をちょうだい」 「きじま」さんは言ったそうです。 その次の日に、その人は先輩やその友達に「きじま」さんが枕もとにたったことを話したそうです。 そして、2日後、「きじま」さんを見たその人は交通事故にあいました。 不思議なことに、「きじま」さんにあげた右腕がちぎれてしまったそうです。 その次の日の夜。 ちようど、先輩が友達から「きじま」さんの霊の話を聞いた3日目の夜です。 その先輩の枕もとに血みどろの女の子が立ちました。 先輩はその見たことも無い女の子が「きじま」さんだということがすぐに分かったそうです。 「右手が無いの…右手をちょうだい」 あまりの怖さに「はい」といいそうになるのをこらえて「だめ」と答えたそうです。 先輩は、それでどうにか無事だったのですが、同じ話を聞いていた友達は、その3日後にやはり事故で足を失ってしまったそうです。 「それで」 先輩は言いました。 この話を聞いた人は3日後の夜、枕もとに血みどろの女の子がたちます。 それでどんなに懇願されても、かわいそうに思えても、おどされても決して「はい」といってはいけないよと。 つまり、この話を聞いた人のところには必ず幽霊が出現するという落ちなわけです。 対応を間違えると死んでしまうかもしれないという。 結構リアルな話だったのでした。 で、5年後くらいに、東京で僕はこの話をさんざんいたしました。 なかには「見た」という奴もいるし、「寝てた」「夢にでた」とか言う奴もいて、次の人に話すときに真実味を添えたものです。 *富山県 いわゆる「きじまさん」バージョンである。 おそらくは、確認できる最古の事例。 「あやかし通信」に出てくる包帯の要素はまだないようだ。 私が小学6年生のときに修学旅行で宮島に行ったときに、誰か(大人)から聞いた話です。 眠っていると夢の中に両手両足の無い旧日本兵の幽霊が出てくる。 そして「手をかえせ、足を返せ」と言ったら「かしまさん」と唱えたら、「かしま神社」の霊験で幽霊は消えるという話。 *広島県 掴んでいる中では、「かしま」を対象の名ではなく、鹿島神宮(?)のこととした最初の事例。 留守番をしているとドアベルが鳴り開けるとおぢさんが立っている。 そして「足いるか?」と聞き、「いらない」と答えると後で事故に遭って足を切ることになる、というもの。 だから「いる」と答えなければならない。 おぢさんは答えがなんであれ答えれば帰る。 *岐阜県 「カシマ」という苗字にかかわるウワサ話、私の小さな頃もありました。 確か、近所に、むかーし防空壕(若いヒトわかるかな)だった場所があり、そこに言って、石をふんだら「カシマ」という呪文を唱えないといけない・・とかいうの。 他にも「カシマ」と言ったらワザワイがおこるという、言ってはいけないコトバとしても伝わってた気が・・・。 そして、表札のないある大きな家が「あそこがカシマさんちだ」と、まことしやかに囁かれてた記憶もあります。 *埼玉県 夜中の4時44分に女の人がやって来て、遊ぼうと誘ってくる。 その女の人の名前は“かしま れいこ”で、ついていくと2度と戻ってこれないと言う話です。 この話を聞いた人は、3日以内に5人の人に話さないと本当に“かしま れいこ”がその人の所にやってくると言うような内容でした。 *大阪府 1976年の宮城県の話に類似点が多い。 美大で漫研に所属していました。 漫研のくせに夏は新島へ合宿に行くのです。 恒例の怪談大会で、福島県出身の後輩が話して、大いにみんなの心胆を寒からしめた話が「かしまさん」でした。 だから「あれか」と思いつつ、皆さんの投稿を読んで余りに違うので驚きました。 彼の話だと雫石上空で旅客機と自衛隊機の衝突事故があり、そのとき犠牲になったスチュワーデスがかしまさんだと言います。 遺体を回収したとき頭部が見当たらず、検死官が胸部にメスを入れたら、そこに首があった。 余りの衝撃にめりこんでいたと言う話です。 後の展開はいっしょになります。 僕の感想は「雫石の事故は実際にあった話だし、犠牲者の名前なんて調べがつくじゃないか。後半は民間伝承みたいになって、木に竹を接いだような話だなぁ」。 *東京都 2003年6月6日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 確か1979年か1980年、私が北海道の某町(当時凄い田舎で、今から思うとあん な所でも都市伝説がながれたのね・・・と感慨深い物が)の小学校に、五歳年上の姉 が隣接の中学校に通っていた頃です。 その小学校と中学校は暖房が石炭ストーブでして、各教室に一つずつあるストーブに石炭を入れる「ストーブ係」が石炭倉庫(かなり広く、照明なし)に取りに行くのですが、そこに「かしまれいこ」が出る・・・というものでした。 その「かしまれいこ」は、その石炭倉庫で首を吊った女性で、一人で石炭を取りに行くと 死んだときに来ていた白いワンピース姿の「かしまれいこ」が目の前に現れる、という ものでした。(現れるだけでなにもしないらしい。。。) 実は、その倉庫の天井(かなり高かったです)から、途中で切れている紐がぶら下がって いて、「あれが自殺に使ったロープだよ」と言われていました。 中学生の姉もすっかり信じ込んでいまして、「仮死魔霊子」という漢字名を私に教えて くれたのは彼女でした。 *北海道 2003年8月14日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 80年頃の大阪南部でのこと。学校で変な噂がはやりました。 それは、夜中に きもちわるいもの が訊ねてくる、という噂。 雨が降った夜、玄関が トントン と叩かれる。 開けると、そこに きもちわるいもの が立っている。 なにがきもちわるいかというと とにかく!きもちわるいらしい。 そして、きもちわるいものが、こう尋ねる。 「足、いるかぁ〜…」 いらん! と答えると 足、一本ちぎって持っていかれる。 いる! と答えると 足、もう一本、生えてくる。 さらに… なぜか、こんなオプションがついていました。 (脈絡ないんですが)きもちわるいものに、どっから来たんや? と尋ねると 「かぁ しぃ まぁ…」 と答えるらしい。 …それだけ。 …で、おきまりの、 …この話聞いた人のとこに 来るらしいで〜 今度、雨降った晩とか、気いつけや…となります。 *大阪府 |
1981 | 2002年7月に当サイトに寄せられた事例。 「プリマを目指して毎日練習を重ねていたバレリーナがいた。 しかし、事故で両足を失ってしまい、バレエを止めざる得なくなった。 絶望した彼女は自殺してしまうが、バレエがよっぽど好きだったのか 幽霊として現れ、足をほしがる。(奪い取ろうとする) 記憶が不確かなので絶対ではないのですが「足はいる?」みたいな質問が あったような気もします。」 *埼玉県草加市 1995年の投稿に「ピアニスト→両手を失い絶望→自殺」という流れの話があり、 この伝説と同タイプのものであると推測される。 家の玄関に来て、足いるかー、腕いるかーと聞いてくる。というものだったはず。 *千葉県 昔かしまれいこさんという人がいました。 彼女は片手の手首から先がなかった。(手を失うことに関するエピソードがあったかもしれないが失念) 彼女は手を失ったことを知られないようにしていたが、ある日彼女が洗濯物を干しているときに風にあおられて片手がないことがはっきりと通行人に見られてしまった。 (このあともなにかエピソードは続くのだが失念) この話を聞いた人には今晩必ずかしまれいこさんがやってくる。夜寝るまでに玄関を3回ノックする音がするので、そうしたら「かしまれいこさん、かしまれいこさん、お帰りください」と言わなければならない。一度でもいいまちがえるとかしまれいこさんは帰ってくれず、居着いてしまう。 今思えばどうってことない子どものうわさ話なのだが、当時は本当に怖かった。 実際玄関の戸がかたかたならされた(家の玄関は引き戸だった)ように思ったし(今思えば耳を澄ましていると何でもそう聞こえてしまったのだろう)、「手がない」というのも今思えばどうってことないのに(実際体の一部を失った、もしくはもともとない人はいくらでもいるわけですから)、当時は非常に恐ろしいことのように思えました。 *東京都 |
1982 | 家に一人でいて勉強していると、背後に「赤い爺さん」という小柄な老人が立っている。 気づいて振り向くと、赤い爺さんは「遊ぼう」と誘う。 ここで「うん」と答えると、どこかへ連れ去られてしまう。 「だめ」と答えると、「どうして?」と聞き返してくる。 ここで「まりあ様とかしま様がだめって言ったから」と答えると、赤い爺さんは立ち去る。 他のことを答えると殺されてしまう。 *兵庫県 「かしまさん」という女の子が友達から仲間ハズレにされたまま死んでしまった。 その後、「かしまさん」はあの世から友達を求めてさ迷っている。 この話を聞くと、夜、かしまさんが窓を叩いて「私の名前は?」と訊くので、 「仮面のカ、死人のシ、悪魔のマ、のかしまさん」と答えると、何もせずに帰る。 ただ「かしまさん」と答えると、 「友達になれた・・・」とあの世に連れて行かれてしまう。 *神奈川県 2002年8月に当サイトへ寄せられた事例。 「20年弱前に聞いた話」とのことなので1982年に分類した。 「カシマさんとはちょっと違うかもしれないんですが、思い出した都市伝説?があったので、書き込みさせてもらいました。 若いのにひどく老けた女性(体はボロボロ)が、マントを被って家にやってくるという話です。その女性がどういう女性だったのかは覚えてないんです; でも、子供が関係していたとは思うんですけどね…。 確か、この話を聞いた人の家に、3の付く日(3日、13日、23日、30日、31日)の深夜2時に玄関のドアを開けてやってきて(チェーンや鍵は外から不思議な力で開けてしまうらしい)、 「赤いロウソクと青いロウソクと黄色いロウソク、どれが欲しい?」 と聞くらしいのです。赤と答えれば、刺されて血だらけ、青と答えれば撲殺、黄色と答えれば、土の中に生き埋め…いずれも殺されるという話だったと思います。 対処法法もあった気がするんですが、覚えてません;; 今考えると、色々な都市伝説が混じった話だったんですね〜。」 *埼玉県北部 2002年9月に当サイトに寄せられた事例。 「1982年頃に聞いたのですが、私が小1で、小6の人が話した話です。 でも、それ以降まったく聞かなかったので、学校で流行ってた訳じゃあないと思うのです が。私は、その人が即興で作ったんだと思ってましたが。ちなみに東京です。 確か、女の子がいて、片目をなくしてしまうんです。事故か何かで。(でも、あまり ディテールはなかったと思います)で、これを聞いたひとの所に目を取りに来るんです。 お払いの方法も聞いたのですが、その場で忘れてしまい、長い間びびってました。 (たぶん、どっかの方角を向いて何か言うんだったような) これだけなのですが、話があまりにも短くて、設定がほとんどないので、子供心に 「今作ったんじゃないの」と思いました。でも、短いだけにインパクトがあって、 人生で1番びびった(後を引いた)お話です。」 *東京都 |
1983 | テケテケの1バージョン。 私の聞いたのは、まず、人間のひじの皮が、何であんまり痛くないか知ってる?と、相手にひじの皮を伸ばさせながら聞きます。 それはね、と言う話から始まります。 坂を超えた向こうで、後姿のきれいな女性が歩いている。 声をかけようと(今で言うナンパでしょうか)近づくと、その人は足がなく、両手で体をささえて歩いて(?)いる。 気が付いて逃げようとすると、その人はひじを突いてシャカシャカと追っかけてくる。 というものです。 この話は、その"シャカシャカ"のところで、いきなりのリアクションで驚かすと言うもので、怪談的要素は少なかったように思います。 また、最初のひじの皮の話の答えにはなっていません。 てけてけの話が何かを読んでいないので、同じじゃないのかなーと思いました。 踏み切り事故伝説の変種。 踏み切りの近くにある民家である夜、玄関の戸をたたく音がする。戸を開けると暗がりのなか女性が倒れていて、「水を下さい」と頼むので、飲ませてやると「ああ、おいしかった…」といってこと切れてしまう。 よくみると女性の下半身はなく、這いずってきた血の跡が続いていていた。 女性は線路に飛び込み自殺を計ったが死にきれなかったらしい。 *長野県 怪談化しつつあるが、まだ女性の上半身は追いかけてこない。 小学生の時同級生にききました。 「かしまさん」という人が、高速道路で事故にあい、手足がバラバラになって死んでしまったそうです。 そして「かしまさん」の話をきいた人の所に現れるとのことです。 その時にある呪文を唱えるとかしまさんは消えるのですが、同級生のみちくんが、一度しか教えてくれず、私もうろ覚えなのですが。 「目が?個で手が?本、足が?本のかしまさん」 残念ながら、?に入る数は覚えてないんです。 あたりまえの数じゃなかったのは確かです。 それでも駄目なら、高速道路の名前を3つ唱えれば良いとかいう話もありました。 *静岡県 この年に大ブームとなったNHK朝の連続ドラマ「おしん」が放映される。 以下はこの年の夏に、ある方が週刊誌を読んでいて目にした記事の概略。 夏休みのある日、何かの写真週刊誌を読んでいた自分は、「おしん」の子役を やっていた小林綾子が載っているページにたまたま目が止まりました。 (もうこの頃にのおしんは少女編は終了していて、主役は田中裕子になっていた と思います) そのページには、おしん撮影スタッフが、子役の小林綾子からこんな怖い話を 聞いたという記事が載っていました。 記事の内容は、こちらのサイトにありました「ババサレ」「バファーサル」と ほぼ同じで、この話を聞いた者には三日以内に、夜中になると窓の外に 「老婆」が訪れる。 ここで「ばはあされ、ばはあされ、ばはあされ」と3回呪文を唱えなければ 殺されてしまう、というものでした。 また、この話を聞いたスタッフは当初馬鹿にしてたが、スタッフの大半が 夜中誰かに窓を叩かれたという事を言い始め、自分も姿は見ては居ないが 窓を叩かれたので慌てて呪文を唱えたというものです。 当時自分は、「老婆」とハッキリ書かれているのに、なんで「ばばあされ」 ではなく「ばはあされ」なんだろう?と思ったのですが、このサイトを見て 「バファーサル」に変遷する途中の形態だったのではないかと思いました。 当サイトにこの記事が投稿されたのは、2002年の11月である。 なお、文中にある「ババサレ」、「バファーサル」については「かしまさんの眷属たち」を参照のこと。 2003年8月11日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 小学校6年生の頃、音楽の先生に聞いた話です。 ある雨の夜、クルマを運転していた男性が誤って歩行者と接触事故を起こしてしまいます。 被害者の若い女性は脚をひどく怪我した以外には大した外傷はありませんでしたが、ショックで即死状態でした。 運転者は彼女を近くの病院に運び込みますが、結局彼女は助かりませんでした。 その後彼女の遺体は身元不明のまま荼毘にふされますが、彼女を処置した医師が、ほぼ切断状態だった片足を無断で標本にしてしまいました。 この標本はめぐりめぐってある小学校の理科教室に飾られることになりましたが、以後この学校で宿直の教師が女の幽霊に遭遇すると云う事件が多発しました。 教師が校内を見回っていると、理科教室で若いずぶ濡れの女性が現れて教師の脚をつかみ、こう云うのです。 「この脚か・・・」。 20年近く前に聞いた話なのでよくは覚えてない部分も多いですが、大体こんな感じの話でした。逆に被害者の彼女が黒に白の水玉模様のワンピースを着ていたとか、本物の脚を使ってつくった標本があまりにもリアルで美しかったとか云うディテールが妙に印象に残っています。 今思えばカシマさんの類話とも云えるのではないでしょうか。 *兵庫県高砂市 2003年8月13日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 「かしまさん」は夜中の二時に目覚めてしまうと現われる女で、 事故で足を切断されたらしく、寝てる人の左足を持っていこうとするんです。 それを回避するためには、まず「私は左足がありません」と断ります。 その後、右足だけを見せてあげます。 たまに布団をめくろうとしますが、そうしたら「カシマのカ、は仮面の、カ、カシマの シは死神のシ、カシマのマは悪魔のマ」という 一連の言葉を唱えると立ち去ってくれるというものです。 もし間に合わないと「これは私の足だぁ!!なぜ隠したぁ!!」といって、殺されるそうです 何もいわなかった場合は、左足だけですむそうです。 *兵庫県 2003年8月18日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 私が子供の頃だから1983年頃に聞いたときは カシマレイコは「怪死魔霊子」でしたよ。 で呪文は (中略) 怪物のか 死亡のし 悪魔のま 幽霊のれい 子供のこ あと、登場はゆっくりと自宅の廊下を歩いてくるパターンでした。 でした。最後の子供のこってのが当時子供だった私には みゅ〜なリアリティがあって怖かったなぁ。 ですが今でもあんまり口にしたくない名前ですね(--; *新潟県 |
1984 | 2002年8月に当サイトへメールで寄せられた事例。 僕の故郷は愛媛県越智郡大西町です。 この町では毎年十月、十一月に一度ずつ【いのこ】という行事が行われます。 もっとも行事というよりただの子供たちの宴会といった感じでですが。 (中略)そしてお菓子以外の楽しみと言えば怪談と肝試しです。 キジマさんはそのときの一番年上(中2だから14歳くらいのはずです)の人が部屋の真中にろうそくをおき雰囲気たっぷりに話してくれました。 話は結構決まりきったものです。 ディティールは、キジマサンは高知県の人、死亡記事は新聞にもでた。 保険金目当てで線路に足を置いた(保険金の掛け金は親戚の人に出してもらったそうです)。 足を失うだけではなく命まで失った。 保険金は親戚で山分けした。 はじめにキジマサンは少しだけお金をもらった人のところに現れた。 足が無く体を引きずりながら階段をあがってきた。 そして「足いるか?」と聞いてきた。 その人も奥さんも全身金縛りだった。 旦那は口は訊けた。 「はい、いります」 「どうしてだ?」 「歩くためです」 「命いるか?」 「はい、生きるために」 キジマサンはそこで消えた。 翌朝その人は発狂してた。 奥さんは一番保険金を取った人に連絡したが全く信じてもらえなかった。 そしてキジマサンはその夜に現れた。 同じ質問をしてきた。 その夫婦は全身金縛りの上、口も聞けなかった。 翌朝旦那は階段の下で血まみれで死んでいた。 事故として扱われた。 以上です。 *愛媛県 この事例により、大阪周辺以外の地域でも「きじまさん」の名が広まっていたことが確認された。 私が聞いた事有るバージョンは今から15、6年くらい前私が小学校3〜4年生当時学年単位かクラス単位で流行りました。 記憶があやふやな部分も有るのですが町中で「眼鏡をかけた、片足の女性」というのが「かしま」さんらしいとの話でした。 フルネームも確か「かしまれいこ」さんで同じだったと思います。 他の話と混同してしまっている部分なのかもしれないですが確か「バレリーナ」か何かを目指していたが片足を失う事故に遭いそれを苦に自殺っていう王道パターンだったと思います。 時刻は夕方辺りに町中で「かしま」さんと思しき女性に出会った人は夜中に鎌を携えた所謂「死神」の様な姿をした者が片足を刈り取りに現れるらしいです(汗) 逃げ道キーワードとしては「仮面のか」「死人のし」「悪魔のま」と3回、唱えれば助かるそうです。 *東京都 夜中の2時にトイレに入るとノックされて 「足、痛くない?」と聞かれるそうです。 「痛い」と答えると翌日片足になっていそうで(^-^; 「誰だ!!!」とドアを開けると死んでしまうそうです(汗) 「痛くない」と答えれば何も起こらないそうです。 *東京都 2002年10月に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 1.最初はまず普通の怪談みたいな話。昔の話なんでよく覚えて ないんだけど、「ある人」の姉が死んで、その姉が「ある人」の 友人のところに化けて出たって話。手が取れたとか足が取れたとか いう話だったのかも知れないけど覚えてない。 2.「この話を聞いたら3日以内にその霊が現れる」ってのを 話の最後に付け加える。 3.で、もちろんそんな話は嘘なので、話をした人は聞いた人が 3日間おびえている姿を楽しむ。 *札幌市西部 2003年2月3日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 私たちの地域大阪市南部のその怪談は 「片目の兵隊さん」 でした。 内容的には、他に報告されている話とほぼ同一で、この怪談を聞いた人の家に「その夜に」片目の兵隊が現れ、「ここは暗くてよく見えない」といったようなことを言ってくる。といった内容のものでした。 対処法としてはその兵隊さんをいたわったり、電気をつけるなどの目的で動いたりするのは失敗で(記憶が正しければ、醜い姿を見られたくない等の理由があったと思います。)、どこか適当な住所を教え、「そこに行けば、目的を果たせる」など嘘っぱちをいうと帰ってくれる。といったような話だったと記憶しています。 「目いるか」などの駆け引きがあった気もしますが、そちらは定かではありません。 足のないのは「さっちゃん」でした。 こちらは歌の裏解説付きのもので「足いるか」もあり、「バナナの絵」が対処法でしたのでほぼ完成系が伝わっていたのだと思います。何かの雑誌等にその記事が載っていたのかもしれませんね。 「片目の兵隊さん」は1983〜84年ごろ(おそらく83年)聞いたもので、「さっちゃん」は1985年ごろの話だったと思います。 また1987年には「テケテケ」の類似話があり名前はついていませんでした。 *大阪府 2003年8月11日、当サイトの掲示板にパルコさんが投稿してくださった一連の事例の一つ。 これらの事例は、投稿者であるパル子さんが、友人たちより収集してくださったものである。 なお、年表中の収録年は、範囲内でもっとも遅い年とした。 ●友人Aの話(大阪市南部) <小学校低学年頃・1982〜1984頃?> 駅のあたり(3区画ほど角向こう)から 鎌を持った女がくる。 一日一軒ずつ首をはねて近づいてくる。 *線路沿いの駅近くに住む方です。 *また当時、その路線はまだ高架でありませんでした。 *大阪府 |
1985 |
踏切事故伝説に「上半身が追いかけてくる」バージョン登場。 「かしま」というタイトルは無かった 詳細は覚えていない。 雪の日、踏み切り事故で死んだ女性の霊が、同じ様な雪の日に、その踏み切りを通る人を、手で這いながら追ってくる、というもの。 通行人が電柱に逃げるシーンもあった様に思うが、手だけで電柱を昇って追いかけて来たんじゃなかったかな? 最終的に通行人がどうなったかは覚えていない。 *福岡県 確認できる最古の事例ではあるが、例によってこれよりも古いバージョンが存在する可能性はある。 また、「電柱によじ登って逃げる」という描写は多くのバージョンに登場するモチーフで、何らかの元ネタがある可能性が高い。 ある雨の日に女の子が1人踏切で電車に引かれる。 その後その踏切で下半身の無い女の子が多数の人に目撃される。 声をかければ女の子は消える。 声をかけなければ、夜中に家の周りで何かを引きずるような音が聞こえる。 不審に思って外へ出てみると、踏み切りから家の玄関まで血と雨にまみれて上半身だけで這って来たような跡がついている。 というような内容でした。 *奈良県 この話はかしまさんというよりは、踏切事故伝説の1バージョンと思われる。 ただ、目撃者のもとへ現れるという点が微かにかしまさん的。 少し長くなります。 私が知っているのは「かしまきいろ」さん。 小学生のとき噂になりました。 ウチのすぐ近所の細く長い坂道に出るそうで、肩をたたいて呼び止められるのだそうです。 ただしそのとき、たたかれたのと逆方向に振り向かなければならない。 さらに年齢を聞かれたら「60歳(以上)」と答える。 好きな色を聞かれたら「黄色」と答える。 どれ一つ欠けても連れてかれちゃうらしいのですが、全部質問に答えれば問題ないらしいとか・・・。 いかんせん遠い昔の話ゆえ。 その、出没場所の坂道の林の中でその昔首を釣って亡くなった方だとかって言う噂もありました。 *長野県 私が聞いた「かしま」は、仮面を付け、マントを装着した上半身だけの兵隊の死体です。 仮面の「か」 死人の「し」 マントの「ま」 ・・・どーも嘘くさいとは思いますが、足を求めて人を襲うそうです。 *埼玉県 うろ覚えですが、ホラ話しで有名だった友人の1人から聞きました。 「この話を聞くと夜、某人が自分の所に現れる」と最初に言われ、好奇心を刺激され、聞いた所、戦争でやけどをおったかしまさんが、昨日うちに来たんだけど、「かしまさん」というネーミングを覚えただけで「現れる」効力は発揮される・・・というような事でした。 現れなかったな〜。 *山口県 まずはじめに、「すごい怖い話だけど、聞きたい?聞いちゃったら後戻りできないよ」と必ず念をおされる。 「聞きたい」というと、「今から話す住所と名前を一生覚えていないと、忘れてしまったその日の晩に怖い霊が夜中やってきて、殺されてしまう。だから一生忘れてはいけない」といわれる。 よっぽどこわかったんでしょうね、その名前と住所は十数年経過しても、なぜか覚えているのですが(笑) 「かしまさん/札幌市苫小牧○-×-△」でした。 *千葉県 番地などは伏せた。 千葉県に流れた噂であるにもかかわらず住所が札幌となっていることは、かしまさんの噂が北海道発祥の可能性もあるだけに興味深い。 なお、苫小牧は札幌と同じ“市”にあたるため、「札幌市苫小牧」などという地名は存在しない。 何かの事故で左足をなくした女性の話で(詳しくは忘れましたが) その話を聞くと夜中の十二時にその女性があらわれて左足を持っていかれる。 それをさける為には、十二時になるまでうつぶせになって 布団を頭までかぶり、寝ないで起きていなければならない。 その状態で十二時を迎えられたら電話がかかってくる。 電話にでると女性の声で「赤、青、黄色、どれがいい?」と聞かれる。 赤と答えると体中から血が流れ出して死に、青と答えると凍死する。黄色を選べば助 かる。 昔のことなので、はっきり覚えていませんが、「かしまさん」ではなくて、他の名 前があったように思います。 *大阪府 2003年4月3日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 夢の中で決められた行動をとらないといけない「十の条件」系の話。 これは、18年程前、中学生の時、現在31歳の僕が1学年上の姉から聞いた夢の話です。夢の中で、老婆が乳母車(子供を寝かせて運ぶタイプ)を押して坂を下ってきます。自分は坂を登って行きます。擦れ違いざま、乳母車の中から、皿(形状不明)が飛び出してきます。 それをキャッチできないと、この夢の話を、教えた人間が死ぬというのです。姉は「私が死んでもいいの?」と言い、なかなか教えてくれませんでした。 *神奈川県 2003年6月19日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 直接、『カシマさん』に関係するかどうかわかりませんが、 昭和59年〜60年頃に聞いた話に以下のようなものが有りましたので、 既出かも知れませんが、ご報告いたします。 場所は東京・原宿、現地に行けば指摘可能です。 話の概要は: くの字型のカーブで交通事故があり、 車は大破し、運転者の若い女性は死亡。 片足が切断され、車の残骸に紛れ込み結局見つからなかった。 このカーブの内側の角っこに花屋があったが、 その花屋がある日突然閉店。 驚いた付近の住民が店主の奥方に理由を聞いたところ、 事故の数日後、閉店後のシャッターを叩くものがおり、 最初の内は、無視していたが、 あんまりうるさいので、シャッターを開けると、 妙齢の女性が青ざめた顔で立っており、 驚いた店主が問いただすと なくしたものを一緒に探して欲しいと、いう。 何をなくしたのかと、重ねて問いただすと、 『私の足』と答えたのこと。 以後、夜な夜な、シャッターを叩く音に怖くなり、 店を畳んで… この話を聞いた当時、 確かに、当該のカーブの内側には、閉店後借り手のない店舗が実在。 但し、該当の交通事故があったかどうかは不明。 小職に話をしてくれたのは、大学の先輩だが、 近くによく使った美容室があり、 そこの店長に話をしたことがあるが、 そんな話は聞いたことないと… *東京都 2003年8月11日、当サイトの掲示板にパルコさんが投稿してくださった一連の事例の一つ。 これらの事例は、投稿者であるパル子さんが、友人たちより収集してくださったものである。 なお、年表中の収録年は、範囲内でもっとも遅い年とした。 ●友人Bの話(大阪市南部・上記Aとは異なる小学校) <小学生の頃・1982〜1985頃?> 真夜中に、片足を切られたバレリーナが笑いながらくる。 下半身は血に染まっている。 ○月○日等特定の日付 (もしくはこの話を聞いて3日後だったかもしれないが。) までに三人以上に話せば助かる。 話さなければ、殺されて足を切られて持っていかれる。 *大阪府 2003年8月20日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 はじめまして。興味深く閲覧してました。ぼくは北海道の札幌市にすんでいるのですが「カシマ」の呪文はこんなでした… カシマの「カ」は下半身の「カ」 カシマの「シ」は死人の「シ」 カシマの「マ」は悪魔の「マ」 下死魔 ってことになりますな。 ぼくが1975生まれでこの話しが流行っていたのが たしか小学校3.4年くらいの時でした。今から約10年程前ですか。 1985くらいですね。何かの役にたてば… ちなみに話しの内容は……知りません(笑) というのも、近所に住むいとこのおねぇちゃんがぼくを怖がらせようと 「呪文」だけ連呼していたので。。。。「呪文」だけでも結構恐かったです。 *北海道札幌市 2003年11月14日に当サイトに寄せられた事例。 ふと「かしまきいろ君」を思い出して検索しここにたどり着いた者です。 びっくりしました、あったんですね!似たような話が。 私の地域だけだと思ってたので検索しても何も出ないかと思ってました。 でも「きいろ」に関しては一件だけのようですね。 私は小学校低学年くらいに姉から聞きました。 しばらくはトラウマになったくらい人生初の恐怖を味わわされた 記憶があり、今でもちょっと怖いです。 私は男の子だと思ってました。何でだろう、と思ったら 話の中で「かしまきいろ君」って呼んでたんです。 話は先にあげられている例と少し似てますが違うところもあります。 まず、かしまきいろ君は歌手で、スポットライトが天井から落ちてきて 死んでしまうというところから話が始まります。 話はうろ覚えなのですが、夢枕に立つことや、果物好きな色を聞かれて 黄色のものを答えなければいけないことは同じです。 また、布団の中にもぐって髪一本でも出てはいけないのも同じです。 あとは、鏡を覗くときいろ君が写るってのがあったようで しばらくは鏡を見ることができませんでした。 寝るときも怖くて怖くて冷や汗をかいていたこともありました。 18年くらい前のことですし、脚色も多分にあろうかと思います。 地域は北関東です。 ああ、夢に出てきそう・・・ *北関東 |
1986 | TBS系列のTV番組、USOジャパンのサイトに2001年5月1日に投稿されていた事例。 以下全文引用。 「カシマレイコさん」という霊のお話を知ってますか? 15年位前にクラスの女子の間で広まった話なのですが、 深夜に一人で寝ていると、カシマレイコさんが部屋に入って来て、 「私の右腕、知りませんか?」と聞いてくるそうです。 「知りません」と答えたら数年後に事故で右腕を失い、 「知ってる」と答えたらその場で右腕を切り落とされるそうです。 記憶があいまいなので間違ってるかもしれませんが、 だいたいそんな話だったと思います。 それで唯一助かる方法があったはずなんです。 それがどうしても思い出せなくて気になっています。 それに「カシマレイコさん」のお話が生まれた経緯も気になります。 実在した人物なのでしょうか? インターネットでも調べてみましたが、 右腕ではなく、両腕だったり、足だったり、 また、出没する場所も学校のトイレだったりと、 私の知っている話とは少し違っていてあやふやです。 真相はどうなのか、なぜだか最近気になってます。 噂の流れた地域は不明。 2001年の投稿で15年位前の話とのことなので、1986年の事例に加えた。 小学校三年生のときに転校生から聞いた話です。 とにかくある日電話が掛かってくる。 いきなり「名前は?」とか「住所は?」とかたずねてくる。 そのさい、名前は「かしまかしこ」(女子の場合男子なら「かしお」) 住所は「かしましかしまくかしまちょう」 電話番号は「かしまのかしま」と、答えなければならない。 もし答えられず自分の住所などをいってしまったら「かしまさん」が家に来ちゃうらしいです。 そして、この話を聞いた人は1週間いないに5人の人に同じ話をしなければいけない。 というオプション付きでした。 東京からやってきた転校生からのはなしだったので何か真実味があって子供心に怖かったのを覚えています。 ちなみにこの話のタイトルは「かしまさん」ではなく「かしまおばけ」でした・・・。 *福岡県 「か」は仮面のか 「し」は死人のし 「ま」は悪魔のま 内容らしい内容は特になく言霊みたいなもんだったかな、幼心に怖かったですが。 *埼玉県 2002年10月に当サイトの掲示板に寄せられたテケテケの事例。 学生が学校に忘れ物をした。 その学生は友人とともに夜中に学校へ行き、部屋(部室or教室?)へ入ろうとしたとき、先客がいることに気がついた。 暗い中、腕を組んだまま机にうつ伏せに寝ているように見えた。 けれどよく見ると、机の上にうつ伏せに寝ているのに、机の下には足が無い。 気がついて逃げ出すと、腕を組んだまま、まるで下半身があるかのように飛んで追いかけてくる。 追いつかれそうになった時、学生が転んでしまい、友人はそのまま逃げる。 転んだ学生はもうダメだと転んだまま眼をつぶっていた。 しばらくたって、何ともないことに気がついて立ち上がり、そのまま家に逃げ帰った。 翌日、友人が墓場で死んでいるのが発見される(体が真っ二つ・・・って聞いた気もするが、自分が思いこんで付け足しの可能性あり。) 追いつかれそうなときに転んだ学生は、テケテケェ〜の視界から消え、その体の下をくぐって助かったんだろう・・・という話でした。 *沖縄県中部地域 2003年3月1日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 このサイトでも挙がっている「カシマさん」についてです。 私が小学生の頃(当時は都内板橋区に居住・約17〜18年前?)には 「赤い兵隊」の話の中に「カシマさん」が登場していました。 夜、寝ていると枕元に「赤い兵隊」がやってくる。 兵隊が「腕をくれ」と言ってきたら 「腕は縛られているからあげられません」と答え、 「足をくれ」と言ってきたら「足は切られてしまってありません」と答える。 「誰に聞いた?」と言われたら「カシマさんから聞きました」と答える。 答え方を間違えると、赤い兵隊に殺されてしまう。 この話を聞いたら1週間以内に赤い兵隊が来る。 というものでしたが、この話には「おまけ」があり、 枕元にやってきた赤い兵隊に向かって 「眠いから帰ってくれよ!」と怒鳴りつけ、 彼らを無視して寝てしまった人がいるんだけど、 その人は翌日に原因不明の高熱を出し、3日3晩寝込んだんだって… というものでした。 なんだか矛盾してる話なのですが(答えなくても殺されない)、 子供心にドキドキしたのを覚えています。 赤い兵隊というのは、血で染まった軍服を身にまとっているから 「赤い兵隊」と称したようです。 「赤い兵隊」の話、耳にしたことありませんか? *東京都板橋区 2003年10月20日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 北海道在住の現在28歳ですが、小学校5年生のときに「かしまれいこさん」 の噂が流行りました。私が聞いたものは「かしまれいこさん」という方がバイク事故で バイクに引きずられてズタズタになって亡くなってしまった。この話を聞いた人は 3日後の夜にかしまれいこさんが現れて、「遊ぼう」と誘われる。最初は 理科と国語の宿題があるからダメと断る。それでも遊ぼうと言われたら 「かしまのかは仮面の仮かしまのしは死人の死、かしまのまは悪魔の魔」と 呪文を唱えるとかしまさんは去っていくが、呪文の順番を間違えたり言えなかったりすると両足をもがれてしまうというものでした。 *北海道 |
1987 | 足はどこ 「小学校に古いトイレがあって、一番端のを使うと、幽霊が出てくるという話がありました。 ある特定の曜日の夜中の一時になると、両足のない女の人が現れて、「私の足はどこにありますか」と聞くそうです。 その答えが決まっていて、「名神高速道路にあります」と答えると、今度はその女の人が「誰に聞いたのですか」と尋ねます。 その質問には、必ず「カシマレイコさんに聞きました」と答えなければなりません。 そう答えるとフッとその女の人は消えてしまうのだそうです。 答えないとどうなるかは知りません。 この話は同じ年頃の遊び友達から聞いたので、どこまで信用できるかわかりません。」 (近藤雅樹、高津美保子、常光徹、三原幸久、渡辺節子:著「魔女の伝言板」P.122-123) 大阪の女子大生の話。 本来はローカルバージョンの一つであるが、「魔女の伝言板」は都市伝説の資料として用いられることが多い「日本の現代伝説シリーズ」の一書であるため、この話は各方面で引用され、結果的にかしまさんの中では比較的有名なバージョンとなった。 2002年12月に当サイトの掲示板に寄せられた事例 小学校三〜四年生の時('86〜7年ですね)、当時確か32歳前後だったと思う 担任の教師より授業中にたびたび怖い話を聞かせてもらっていました。 それらの話の一つに「かしまさん」が有ったと思います。話の内容としては、 かしまさんと呼ばれる片足の無い人がいて、夜中に訪う。 この話を聞いた人の家にも?日後(忘れました)足を取りに来る。 対処法は、呪文である「そうぶんぜ」を繰り返し唱える。 というものでした。 そう、「かしまのかは・・・」ではなく、「そうぶんぜ」なのですね。 この話は担任が子供の頃聞いた話として語られたものです。 担任は札幌産まれで、札幌市S区在住。 単純に子供時代=小学生時代に聞いた話だとすれば、'60年代の話に なってしまいますが。 ただ、彼が語った他の話が比較的大学生時代に見聞きしたものが多かったように 思いますので、ひょっとするとその頃かもしれません。 ウソ系怪談の「そうぶんぜ(「かしまレポート 第4回」参照)」と話が混ざっていることが注意を引く。 仮にこの教師が大学時代に知った話だったとしても1970年代。 これだけ早い時期に「そうぶんぜ」と混同されていたとすると、「かしまレポート」で記した「ウソ系怪談起源説」にも信憑性が出てくるのではなかろうか。 踏み切り事故伝説の1バージョン。 踏み切りバージョンに似た話を聞いたことがあります。 かしまさんと言う名前はついていませんでした。 内容はほとんど同じです。 ただ、ホフク前進で追いかけてくるのは男性でした。 で、追いかけられて、電柱に登って逃げるのですが、その上半身だけの男性も両手を使って登ってきます。 そこで逃げ道!般若心経を唱えると、悲鳴を上げて逃げていったそうです。 こんな内容でした。 うちの兄から聞いたのですが、兄はこの話にかなり怯えていて、般若心経を覚えてしまいました(笑)。 あまりに前に聞いた話なので、どうやってこの霊が現れたのかとか前後関係は忘れてしまいました。 兄がどこでこの話を聞いたのかも併せて、今度聞いてみようと思います。 *場所は不明 般若心経というのは他バージョンには見られない珍しいパターン。 ・・・あまり内容は憶えていないが、当時ものすごく恐怖したのを記憶している。 私が当時聞いたのは、「かしまさん」ではなく、「ヤマダさん」だった。 内容は忘れたが、とにかくその話を聞いて何日か後にヤマダさんが訪ねてくる・又はヤマダさんから電話がかかってくる。 そして3つ質問してくる。 それに答えないと残殺されると言うもの。 もちろん、質問の内容は忘れてしまったが、質問に答えたあとか、答えられなかったか、間違えて答えたかして、ヤマダさんが怒り出した場合、呪文だか何だったかを言うと、いなくなるというもの。 で、この話を何日か(たぶん一年)後に、何人かに話さなければ死ぬらしい。 もちろんこれは、ヤマダさんの質問に答えてから人に話さなければいけないのである。 しかし、ヤマダさんはこなかったし、電話もかかってこなかった。 そして私は・・・今でも生きている。 *神奈川 2003年2月20日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 現在31歳の夫が金沢の中学生だった頃に聞いた話をしてくれました。当時学校で流行してとても怖かったそうです。 私は聞いたことのない話でしたし、こちらでも読んだことがないような気がしたので、書き込みをさせていただきました。重複していたらごめんなさい。 ある鹿児島の病院で一人の妊婦が出産をしました。子供は5つ子(7つ子?)でしたが、生まれてみると全員頭部のない奇形だったそうです。出産を手がけた医師は、とても長く生きることはないだろうと思い、また、この子供を見た母親はひどいショックを受けるに違いないと考え、生まれた子供を全員殺してしまったそうです。母親には死産であったと告げました。 その夜、その医師は首を切られて死んだそうです。 「それでね、この話を聞いた人のところには、7日以内に『キシマさん』が現れるんだって。夜、目が覚めると目の前が全部真っ赤になってて、周りに人影が見えるんだ・・首のない赤ちゃんが5人、自分の周りに並んでるんだって!それで、ある呪文を唱えないと、首を切られて死んじゃうんだ。」 呪文は『キシマさん』と何度か唱えることだそうです。何秒以内に何回言わなくてはならない、という制限が付いていたらしいのですが、それは忘れてしまったそうです。 首のない赤ちゃんのビジュアルと、7日以内という期間がなんとも怖くて、呪文を聞き出そうと必死になったと笑っていました。話をする友達の方はもったいつけてなかなかその呪文を教えてくれないものだったらしいです。 『キシマさん』がその母親の名前だったのか、医者の名前だったのか、その辺がよく分からないのですが、たぶん現れる赤ちゃんの名前だろうとみんな信じていたみたいです。また、金沢で聞いた話なのになぜ鹿児島?っていうのも分からないそうです。 *石川県 2003年3月8日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 ある女性(かしまさんと言う名前ではなかったと思います)が、事故で両足を無くしたのですが、一命を取り留めます。 しかし、女性にとって身体に傷がつくことは耐えられなかったため、自殺をしてしまいます。そして、自分をこんな目に合わせた人を探してまわり、この話を聞いた人の所に現れます。 其の時に窓をノックするのですが、その音に驚いて体を少しでも動かすと両足をもぎ取られ、ショックで死んでしまいます。 と、言う話ですが実は、この話を聞いたのが男か女で少し変わってくるのです。それは 「男は、聞いてから1年以内に現れるかもしれないが、女の場合は、確実に聞いた日の夜に現れる。」 と言う男にとって少し有利な内容でした。理由ははっきり覚えていませんが「本当は女に殺されそうになったとからだ」言うような事だったと思います。 ちなみにこの話をしてくれた女の子は実際に来たと言ってました。 岐阜県では結構有名な話だったと記憶してますが、間違っていたらすいません。 *岐阜県 2003年8月11日、当サイトの掲示板にパルコさんが投稿してくださった一連の事例の一つ。 これらの事例は、投稿者であるパル子さんが、友人たちより収集してくださったものである。 なお、年表中の収録年は、範囲内でもっとも遅い年とした。 ●友人Cの話(大阪市北部) <小学生の頃・1982〜1987頃> ふみきりで足を切断された女の子が、そのふみきりの近くに出る。 上半身だけで這いずってきて「足を下さい」という。 “この話は人にしてはいけない”系。 片足(目?)の兵隊さんという言葉は聞いたことがあるが、どんな話かは知らない。 *大阪府 2003年8月19日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 私が確か87年ごろ、奈良で年上の友達から聞いた カシマさんの話は、女の子の幽霊が遊び相手を 求めてやって来る、という内容でした。 撃退用の呪文はこんなのだったと思います。 「今遊べへんねん、ごめんな、カシマレイコ、あお」 最後のあおと言うのは、ホントはアホと言ってやりたい所なんですが、 そういうと怒らせてしまうので、という実にみみっちい話でした。 今思えば、いかにも小学生の浅知恵ですね・・・スイマセン。 *奈良県 |
1988 | よく覚えていないのだが、「かしまれいこ」という名の恐ろしいものという話をきいたような・・というのがひとつと、これは関係ないのかもしれないのだけど、家の扉のところにきて「足はいるか」と聞く話。 「いらない」というと手を一本とられて、「いる」というと3本になるというやつ。 足を聞いた後手も聞くんじゃなかったかと。(逆かも) うろおぼえで申し訳ない。 *香川県 |
1989 | 赤い車を見たら急いで呪文を唱えなきゃならない。 その呪文は 『かしまさんの「か」は仮面のか かしまさんの「し」は死人のし かしまさんの「ま」は悪魔のま』 というもの。 *北海道 「赤い車」のモチーフは1976年の宮城県の話にも登場。 口裂け女(本名はカシマレイコとの説あり)の乗る車は赤いポルシェだったといわれているが、関係は不明。 かしまさんの話は「ハロウィン」誌で見かけました。 その話は、夜、夢のなかで、かしまさんが鎌を持って追ってくるんです。 (確か旧軍の軍服だったような・・・) そして「名前を知っているか」と聞かれるんです。 でも夢の中なので、実際は害があるのかは、忘れました。 それで最後には、やはりこの話を聞くと、今晩夢にかしまさんが・・・というもの。 *福島県 登場人物?に名前はなく、ただ、夜中に部屋をノックしてくる人がきたら決して返事をしてはいけない。 返事をしたりすると殺されてしまう。 という内容の話でした。 (たぶん同じ系統の話だと思うのですが・・・) *愛知県 2002年11月に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 この話を聞くと、夜中にこけしがやってきて、「一緒に遊んで」という。そのとき、「いやだ」と答えてはいけない。そうすると、こけしは「僕には手も足もないから遊んでもらえないんだ」と言って、ナイフを取り出し、手足を切り取ってしまう。これを避けるには、「ぽんぽこ山の和尚さんに言いつけちゃうよ」と言えばよい。そうすると、こけしは悲鳴をあげて逃げていく。 この話は、たしか、一つ上の学年で広まった噂で、その学年にいた友達から直接聞いたと記憶しています。友達が言うには、言いつけるのは必ずしも「ぽんぽこ山の和尚さん」でなくてもよく、「観音寺のお坊さん」とかお坊さんだったら誰でもよいということでした。 そういえば、その友達からは夜中に幽霊が現れたら「カシマのカの字は仮面のカ、カシマのシの字は死人のシ、カシマのマの字は魔物のマ」と唱えると幽霊は消えると聞きました。 *栃木県 便宜上1989年に分類してあるが、「おそらく80年代の終わりごろ」に聞いた話とのこと。 2003年10月24日、当サイトの掲示板にパルコさんが投稿してくださった一連の事例の一つ。 これらの事例は、投稿者であるパル子さんが、友人たちより収集してくださったものである。 なお、年表中の収録年は、範囲内でもっとも遅い年とした。 ●劇団の方(Dさん)の話(02年8月31日公演) <Dさんが高校生の頃・1986〜1989)> (この劇団のファンの友人が、公演を見に行った後聞かせてくれた話。Dさんは名古屋出身) Dさんには、防衛庁に勤めている先輩がいてその人から聞いた 「仮面のか、死人のし、悪魔のまのかしまさん」の話。 この話は実際にあった話であり、口裂け女のもとでもあり 更にはリングのモデルにもなった話である。 その先輩はある怪談についての、 正確にはある呪文についての研究をしている。 「その呪文が与える影響や、他にも様々な呪文が存在するのに、 何故このような簡単な呪文が効力を持っているのか。」 の研究なのだそうだ。 この話は様々に形を変えて伝わっているが、 正確な話を聞いたもののところには、必ず何らかの形で現れるのだと。 そしてDさんと4人の友人は正確な話を先輩から聞いた。 一人は夢で、二人は現実に遭遇した。 だが、残りの一人とDさんの身にはなにも起こらなかったのだ。 なぜDさんともう一人は遭遇しなかったか? その呪文 “あぎょうさん・さぎょうご” の謎を解いたからである。 *この話は、「怪談の会」として公演されたイベントで、 トリである”本当の話”として語られたものなので、 どの程度までの話の創作、融合がなされているのかは不明。 *あくまで、メディアデータ的に提供。 *「あぎょうさん」といった「うそ」系怪談との融合。 *愛知県? |
1990 | 足はいるか 「この話は中学時代にどこからともなく流行して、いつの間にか消えた話なんですけれども、カシマさんの話です。 夜、お手洗いに行くと、どこからともなく、声が聞こえてきて「右足いるか」と聞くので、足がないとやっぱり困りますから、「いる」と答えます。 もし「いらない」と答えると、足を抜かれてしまうのです。 次に、「左足いるか」と聞かれます。 これも「いる」と答えます。 そうしないとやっぱり足を抜かれてしまうのです。 次はその声に「この話、誰に聞いたか」と聞かれます。 その時に「カシマさんに聞いた」と言うと、何の危害も加えられず、消えてしまいます。 そのようにきちんと答えられないと祟りがあるそうです。 この話を聞いた人は、同じ話を五回、五人に話さなければいけないそうです。」 (近藤雅樹、高津美保子、常光徹、三原幸久、渡辺節子:著「魔女の伝言板」P.123-124) 1990年に兵庫の女子大生に聞いたとあるので、実際に流布していた時期は1980年代中頃と推測される。 かしまさんが姿を見せないバージョンというのは珍しい。 雨の降る夕方に、誰もいない家の中で10分間以上なにもせずにじっとしていると突然知らない女の子から電話がかかってきて「わたしと遊ぼう」と言われる。 「いいよ」と答えると近くの窓からその女の子が入ってきて片足をもぎ取られ、「いやだ」答えると怒った女の子に鎌でバラバラにされてしまう。 助かるには「カシマレイコさんが遊ぶなといいました」と答える事だったと思います。 *神奈川県 街を歩いていると背後から「私の名前知ってる?」と尋ねてくるので「仮死の仮・死人の死・悪魔の魔・幽霊の霊でカシマさんです」と答えると去っていく。 答えられないと両足を切断されてしまう。 フルネームは「仮死魔霊子」で、昔、踏み切り事故で両足を切断された女性だそうです。 *大阪府 かしまさんという名前は一切でてきません。 話してくれた友達は「十五の話」と言っていました。 十五の誕生日の(たしか)夕刻、なにかしらの理由で家に1人になってしまう。 すると電話がかかってきて「足1本いりませんか?」と訊ねられる。 「いりません」と答えると数日のうちに、事故や病気で足を1本失う。 「いります」答えるとポストに(たしか)緑の足が1本届けられる。 この足は一生つきまとう。 ただし他人には見えなかったはず。 電話がかかってきたらなにも言わずに切ること。 そうすればなにごともなく15才を過ごせる。 この話をきいた人にはかならず15才の誕生日に電話がある。 *東京都 |
1991 | 実業之日本社より怪異譚集、「あやかし通信」が刊行。 著者は大迫純一。 同書の中にかしまさんの類話と思われる「きじまさんの話」が収録されている。 この年に刊行された「きもだめしランド 午前0時からの本(恐怖体験セミナー/編・青春出版社)」にかしまさんと似た話の記述あり。 以下は当サイトの掲示板に寄せられた、同書の袋とじに書かれていたという話の概要。 連日、同じ夢を見ます。 夢の中で、手足のない女の幽霊が出てくるのですが、その幽霊が「手はどうしたの?」と聞いてきます。 怖くて黙っていると、今度は「脚はどうしたの?」と聞いてきます。 やはり怖いので、それにも黙っています。 そんな夢が毎夜続くので、ある夜、鹿島神宮のお守りを持って寝ました。 そして夢の中で、「手はどうしたの?」に対し、「事故でなくしました」 「脚はどうしたの?」に対し、「事故でなくしました」と答え、 最後に「誰に聞いたの?」と聞かれたので、「鹿島さん」と答えたら、幽霊が消え、その後、同じ夢は見なかったという事でした。 後日、会社の同僚にその話をし、その幽霊が夢に出たら「鹿島産」と答えるように忠告したのですが、同僚の中に「そんな幽霊なんて怖くない」と言った男がおり、その男は翌日布団の中で死んでいましたとさ。 同書ではこの話は「聞いたらすぐに忘れなければいけない話」として紹介されていたらしい。 *その後、同じ方より同書からの正確な抜粋を投稿していただいたので、以下に引用する。 これからお話しすることは、ある地方で一時期とても良好して、そのために多くの被害者が出た、といわれているものです。もちろん信じようと信じまいと、それは読むあなたの勝手です。でも、そういう話しがあった、という事だけは、決して忘れて欲しくないのです。忘れるのは、これからお話しすることだけで結構です。 何が最初だったのか、一体何が原因だったのか、今では誰も知りません。ただ、最初に言い出したと伝えられるのは、当時高校へ通っていた、2年歳の女子生徒でした。彼女は、まじめな人で、とても嘘を言うような人には見えません。彼女の話はこうでした。 よく夢を見るというのです。そして、ある夜の夢に、手も足もない幽霊が出たというのです。最初は出ただけでした。翌日の夜、また夢に出てきました。そして、 「手はどうした・・・」 と幽霊が言うと言います。彼女は、何も答えられず、夢の中で黙っていました。そして、次の夜も、 「足はどうした・・・」 と、今度は違う質問を幽霊がしたのです。彼女は相変わらず、夢の中で黙っていました。なぜなら、彼女は、死んだおばあさんから、夢の中でしゃべると一緒に連れて行かれるよ、といわれていたからでした。もし、どうしてもしゃべらな刈ればならない時は、必ず、相手を納得させなくてはいけない、とも聞いていました。 次の夜も、手足のない幽霊が出て、 「誰に聞いた・・・」 と言いました。 こうして、しばらくは夢の中に幽霊が出てきて、同じ事を聞くことが続いたのでした。 彼女は考えました。幽霊を納得させる答えが言えるでしょうか。いえなければ、どこかに連れて行かれるかもしれないのです。でも、答えなければ永久に幽霊が夢に出てきます。彼女は信心している鹿島神宮のお守りをぎゅっと握り締めて、一心に考えたのです。 (よし、こう答えよう) 彼女は決心しました。 そして、その夜―。 「手はどうした・・・」 幽霊が、例によって聞きます。 「負傷しました」 彼女は答えました。 「足はどうした・・・」 「ケガしました」 「誰に聞いた・・・」 いよいよ最後の答えです。夢の中でもお守りを握りしめ、彼女は言いました。 「鹿島さん・・・」 すると、スーッと幽霊は消えて言ったのです。始祖手、それっきり、手足のない幽霊は出てこなかったと言います。 ところが、今度は、他の人に夢の中にその幽霊が出ると言う噂が広がりました。しかも、何も答えなければいいものを、「そんな幽霊なんか、怖くない」と言っていた男子学生が、朝、布団の中で死んでいたのです。勝手な応答をして、幽霊に魂を盗られたのではないか、というのです。 彼女は、幽霊に「誰に聞いた」と聞かれたら、必ず「鹿島さん」と答えるように周りの人たちには言いました。これで幽霊は退散してくれるのだから、と何度も言いました。それを守った人は、もう幽霊は出てこなくなった、といいました。しかし、「そんな馬鹿な」といっていたクラスメイトは、やはり朝、布団の中で死んでいるのが見つかったのです。 もし、あなたの夢に、手足のない幽霊が出てきて、いろいろ機器、「誰に聞いた」といったら、必ず「鹿島さん」と答えてください。 もちろんこの話、信じようと信じまいと、それはあなたの勝手ですが・・・。 かしま某(本当はフルネームがあるのですが、私も教えてくれた友人も忘れてしまいました)という少女が居ました。 彼女の家は代々、体に障害がある子供が生まれ易く、彼女もうまれた時から指が一本足りませんでした。 それを理由に彼女はいじめを受けました。 ひどくなってゆくいじめに耐えられなくなった彼女はある日、建物から(確か学校だったような)飛び下り自殺をしてしまいます。 (その時の様子が結構すさまじかったようなのですがやはり私も友人も忘れております) そしてそれから数日。 学校で噂が立ちます。 死んだ筈の彼女が学校に現れると。 その噂が現れてから、暫くして。 …でそのあとの経緯をまた忘れまして(汗)、彼女が、夜目の前に現れて質問をしてくるのです。 「お前の…(ランダムに身体の部位を言ってくるらしい)は誰に貰った?」と。 「かしまさまです」と答えると彼女は消えるらしいのですが、それ以外を答えると手にした鋏で切り取られてしまうとか。 何故かしまさまと答える消えるのか。 それは、彼女の家が「かしまさま」を先祖代々祀っているからなのだそうです。 この話を聞いた人の所に三日以内に彼女が現れるそうです(勿論ウチには現れませんでしたが/笑)。 そして、この話は聞いた後、1年は他の人に話してはならないとか。 話すと死ぬとかなんとか(私は話しまくったような…)。 この話は私の友人が、1986年頃、日光でバスガイドさんに教わった話で、実際はもっと詳しい話しだったとのことです。 どこかしらに「てけてけ」と同じようなイメージの部分があったと思ったのですが。これまた友人も私もわすれてます。 *神奈川県 かは仮面のか、しは死人のし、まは魔法のま、って唱えるとお化けが消えて、それを言わないと、腕とか足とかを持って行かれるとか。 *東京都 2003年8月8日に当サイトにメールで寄せられた事例。 私は東京都に住んでいるのですが、小学生のころに、かしまさんの話を聞いた覚えが あります。 小学校低学年だったので記憶が定かではないのですが、マンホールを踏んだら 「仮面の仮、死人の死、悪魔の魔のかのかしまさんです」 のような呪文を唱えなければならないというような話だったとおもいます。 唱えないとどのような結果が訪れるのかまでは覚えていません。 *東京都 「いまから12〜13年前のころに聞いたと思われます(2003年現在)」とのことなので、少ない方をとって1991年の分類とした。 2003年10月9日に当サイトに寄せられた事例。 昔、カシマ(♀)とキジマ(♂)という名の結婚を誓い合った男女がいました。 ある日、キジマは仕事を終え家に帰る途中で交通事故にあいました。 犯人は逃げキジマは一命は取り留めたものの両足を失いました。 しかし、あまりの痛みに気が狂い事故から三日後に自殺しました。 カシマは犯人が許せず自力で犯人を見つけました。 そして、その犯人を殺し警察に捕まり死刑を言い渡されました。 カシマは仮面を付けられ絞首刑にされました。 死刑が執行されたのは事故から一週間後でした。 この話を聞いてから三日後にキジマが一週間後にカシマが夜中の二時に枕元に現れます。 キジマは「君の足をくれないか?」と聞いてくるので、足を布団の中に隠し「私も足が無いのであげれません。」と答えないといけません。 そうするとキジマは布団の中を確認しようと布団を捲るので「キジマのキは気○いのキ、キジマのジは自殺のジ、キジマのマは魔物のマ」と言わないと殺されてしまいます。 カシマは「キジマを殺したのはおまえか?」と聞いてくるので「違います。」と答えます。 そうするとカシマは鎌を取り出し「鎌で刺して悲鳴をあげたら犯人だ。」と言ってくるので刺される前に「カシマのカは仮面のカ、カシマのシは死刑のシ、カシマのマは魔物のマ」と答えないとそのまま突き殺されてしまいます。 *大阪府 |
1992 | 肘かけババア 「大阪・難波で有名だったおばあさん、長い白髪で腰から下がなく、肘から下を使って走るので「肘かけババア」と呼ばれていた。 車に乗っていても後ろから「待てー、待たんかー」と追ってきて、追いつかれてしまった人はその時点で死んでしまうそうです。」 (「ノンノ 1992年八月五日号」初出 池田香代子、大島広志、高津美保子、常光徹、渡辺節子:編「ピアスの白い糸」P.81より) 私の聞いた「かしまさん」は、確か男の人の話で、何か戦争か事故かで重症を負った(脚がなくなったか何か)人の名前が「かしまさん」だったと思います。 この人の話をするのがタブーになってて(詳しくは覚えてません。ごめんなさい。)、この話をするとお風呂で髪を洗っている時に「かしまさん」が現れるという話だったと思います。 *東京都 かしまさんは、美人で聡明な女性だったそうです。 誰もが彼女のことを好いていました。 しかし、彼女はある難病にかかり、まず足が動かなくなり、耳が聞こえなくなって、最後には目も見えなくなってしまったそうです。 「なぜ私だけが・・・。」 彼女は人生に絶望し、人生を呪いながら身を投げました。 動かなくなった足を引きずりながら這うようにして・・・。 この話を聞くとかしまさんが夜、部屋に来るそうです。 質問を幾つかしてくるとか、呪文を(かしまさんのかは仮面のか、かしまさんのしは死人のし、かしまさんのまは魔物[または悪魔]のま)言わなければいけないとか、いろんな説があったのでよくわかりませんが・・・。 *書籍にて知る。何の本かは不明 美人、絶望により自殺というモチーフがa-web こわい話版の「鹿島さん」と共通。 元ネタの一つか? 2003年8月11日、当サイトの掲示板にパルコさんが投稿してくださった一連の事例の一つ。 これらの事例は、投稿者であるパル子さんが、友人たちより収集してくださったものである。 なお、年表中の収録年は、範囲内でもっとも遅い年とした。 ●妹の話(大阪市南部・上記Aと同小学校) <小学生の頃・1987〜1992頃> “片目の兵隊さん”は夜に来て、足をもっていく。 *大阪府 |
1993 | 追いかけてくる上半身 「奈良県のI高校の時、友達から聞いた話ですが、大阪と奈良をつなぐ阪奈道路は、タクシーやトラックの運転手の間で幽霊が出るといわれて有名です。 本当に有名なのでもうご存知かもしれませんが、夜、車を運転していると、不意にバックミラーにずうっと遠く、後ろから何か小さな物が道路を物凄い勢いで走ってくるのが映ったそうです。 運転手が、 「何だ、あれは」 と思って見ていると、その何かはあっという間に自分の車に追いつき、すぐ後ろからずうっと追ってくるそうです。 目を凝らして見てみると、それは胴から上しかない人間が、肘でグオーッと走っているんだそうです。 どんな死に方をした人かはわかりませんが、物凄い執念みたいなものを感じませんか。」 (池田香代子、大島広志、高津美保子、常光徹、渡辺節子:編「ピアスの白い糸」P.80) テケテケの1バージョン。 大学生の証言となっているので、実際に流布した時期は1980年代後半から1990年代初頭にかけてか。 1992年で取り上げた肘かけババアもそうだが、この時期のテケテケには首なしライダーやジェットババアといった追いかけてくるモノ系の話との混合が見られる。 「かしまさん」という名前であったかどうかは記憶にありませんが、 踏切事故で女の子(バレリーナだったというバリエーションもありました)が両足が切断されて死亡した。 という話の後に、その日の夜になると女の子が「私の足が無いの…」「お前の足をよこせ」と言って話を聞いた人の所に来る。 というような話でした。 この後に、お決まりの 「この話を5人以上の人に話さないと助からない」 という恐怖のおまけまで付いてきた記憶があります。 *岐阜県 夜寝ていると体がバラバラの人(または、血まみれ)がまくら元に立っていてこう訪ねる。 「私の足(からだの一部?)はどこにありますか?」 そして、こう答えないとそのからだの一部を持っていかれる。 「新潟の主に聞けばわかりますよ」 この話を聞いた人は数日の内にこのバラバラの人物がやってくるらしい。 この人はどうやら「新潟の主」という人物に殺されてバラバラにされたらしい。 *和歌山県 踏み切り事故伝説の1バージョン。 寒い夜に、踏切を渡ろうとしていると、腰から下のない女の子がはいずって追いかけてくる、というもの。 さらに、これは実話である、という話がついていて、北海道での話であると聞きました。 北海道で冬、列車事故が起こり、現場にかけつけた人が、腰から下のない女の子が助けを求めて近づいてくるのを見る。 あまりに寒いので、血管が収縮して出血がおさえられ、腰から下がなくなってもまだ生きていたそうだ、というお話でした。 *神奈川県 2003年3月20日に当サイト掲示板に寄せられた事例。 「10年ぐらい前」に聞いたとのことなので、1993年の事例として掲載。 昔かしまくんという男の子が、いじめにあって自殺した。 このかしまくんの話を聞いた人間のところにかしまくんはやってくるので、 呪われたくなかったら南の窓を開け、毎晩寝る前に 『かしまのかは仮面の化、かしまのしは死人の死、かしまのまは魔物の魔」 と三日間唱えればかしまくんはやってこない。 *秋田県 2003年8月11日に当サイトの掲示板に寄せられた事例。 会社のトイレにカシマレイコという左足のない女社員が出て 「その足本当にお前のか?」と聞いて来るそうです。 そこで何も答えないと足を引っ張られて、 「ほら簡単に抜けた」と言って、引き千切って消えていくそうです。 足を取られない方法は、あなたの足は、三日後にここに来る人が持っていますと、 言って三日後にそこに人を行かせる事です。 それには、友人を見捨てることをなんとも思わない心が必要です。 そう・・・過去にカシマレイコがやった事と同じことを・・・ *大阪府梅田 |
1994 | 関西テレビ製作のテレビドラマシリーズ、「学校の怪談」に「妖怪テケテケ」としてテケテケが登場。 仮死魔 霊子(かしま れいこ)は電車に轢かれて死んだ、幽霊である。 歩き方は両手を足代わりにして歩く。 ある日、男の子が放課後、教室の窓をのぞくと南の校舎の廊下に黒い長い髪の美人なセーラー服姿の女の子が、こっちを見ている。 「かわいいな」と思った男の子は南校舎に行って女の子を見に行く。 すると下半身の無い、その女の子が両手でペタペタと物凄い速さで追いかけて来た。 という話です。 後、他の話では、「かしまさんはレイプされて死んだ」とか「かしまさんはトイレに出現する」という話を聞いたことがあります。 *群馬県 名前こそカシマレイコとなっているが、話の内容はテケテケに類似。 この頃には既にテケテケとの話の混合が始まっていたと思われる。 また、「電車に轢かれて」という箇所は、踏み切り事故伝説との混合によるものかもしれない。 |
1995 | この年公開の映画、「学校の怪談(平山秀幸:監督/東宝)」にテケテケ登場。 この頃から「テケテケ」の名が世間に定着したと思われる。 セガ・サターンのゲーム、「真女神転生 デビルサマナー」に「怪異 カシマレイコ」というモンスターが登場。 踏切事故伝説の1バージョン。 「『いつ頃の話』というのは覚えてないんですけど、青森県のある村で猛吹雪の中歩いていた少女が近づいてくる機関車に気づかなかったので、線路の上で体を真っ二つにされてしまう。 轢いてしまったのに気づいた運転手はもう一人乗っていた人に、助けを呼んで来るように言う。 警察や医者を呼んできた人は運転手が居ないのに気づいた。 しかし、運転手も助けを呼びに言ったのだろうと考えた。 吹雪がやんで遺体を探した人たちは少女の上半身が無いのに気づいた。 周囲をいくら探しても無い。 代わりに積もった雪をかき分けて進んだ跡が見つかった。 それをたどって行った人たちは木の上にしがみついて気絶している運転手を見つける。 運転手が言うには助けを呼びに行った人を待っていると、線路の方から何か引きずる音が聞こえてくる。 外を見た運転手は驚く。 上半身だけの少女が腕だけで移動して来るのだ。 この猛吹雪で血管が収縮して死ねなかったのだ。 少女は運転手に、「足が、足が無いの・・・。お願い、足を下さい・・・」 と言って運転手を追いかけてくる。 運転手は怖くなり必死に逃げたが、少女は異常な速度で運転手に迫り、木の上に登ったところで気を失ってしまったのだそうだ。 その話を聞いた人たちはその少女を捜そうとした。 そこへ一つの知らせが届く。 運転手を探しに行ったあの機関車に乗っていた人が、両足をねじりきられて見つかったという・・・。 それから猛吹雪の日には両足をねじりきられる死体がでてくる・・・。」 *島根県 お馴染みの「血管収縮」というモチーフは登場するものの、少女の行動は人間離れしており、妖怪化をうかがわせる。 詳しくは覚えていませんが、踏切・上半身だけの女の子・カシマレイコってキーワードは覚えてますねぇ・・・ 呑みながならの話やったので細かい点は忘却の海に・・・(苦笑) *東京都 1、かしまさんと言うのは、カシマレイコさんという女性で ピアニストだった。 ある日、彼女の手が筋腫に蝕まれていることが発覚、手を切断することになる。 彼女はそれに絶望し、自殺してしまった。 それ以来、彼女はこの話を聞いた人のところに現れ、手を奪っていってしまう。 手を奪われないためには、 『かしまさんの「か」は、仮面の「か」。 かしまさんの「し」は、死人の「し」。 かしまさんの「ま」は、悪魔の「ま」。』 と、唱えなければいけない。 2、かしまさんというのは、戦争で死亡した人の名前である。 爆弾で体を吹き飛ばされたらしい。 彼は片方の足が無く、松葉杖をついている。 この話を聞いた人の所に、1日後、1週間後、1月後、1年後のどれかにやってきて、足を持っていってしまう。 それを避けるための方法は、上と同じ。 *東京都 カシマさんとさっちゃんがほぼ同時でした。さっちゃんに関しては「聞いた 人のところに・・・」というのがあとに着きましたが、カシマさんは夢の中にカシマ さんがあらわれて、例の呪文を唱えないと殺されるというものでした。格好は赤いワ ンピースに鎌。夢の内容は決まって雨だそうです *北海道 |
1996 | 「a-web こわい話」に「鹿島さん」掲載。 『かしまゆうこさん』という話があるのを聞いた事があります。 たしか留守番などで家にひとりでいるとやってきて連れていかれてしまうという話だったと思います。 それを逃れるには『かしまゆうこさん、かしまゆうこさん、鹿島市鹿島区貸し間5丁目かしまれいこの家に帰ってください』という呪文を唱えないといけないというものだったと思います。 *書籍にて知る。何の本かは不明 |
1997 | セガ・サターンのゲーム、「古伝降霊術 百物語」の中に郵便配達人の役でかしまさん登場。 この年に刊行された「女子高生が語る不思議な話(久保孝夫:著/文芸協会出版)」にかしまさんの記述あり。 以下に当掲示板に寄せられた同書からの引用文を転載する。 ・かしまさんの話 これは戦争中の話です。かしまさんは国のために戦争へ参加したそうです。そのかしまさんは戦争中に爆撃にあって手のつけようもないほどぐちゃぐちゃになってしまったそうです。この話を聞いた人のところに夜、かしまさんが訪ねてきます。訪ねてきたら、「かは仮面のか、しは死人のし、まは魔法のま」と唱えれば消えるはずです。 ・かしまれいこさま この名前を聞くと、家にいる時に電話がかかってきて、三秒以内に「かはかめんのか、しは死、まはあくまのま、かしまれいこさま」と言わなくてはいけないそうです。私にはかかってきませんでしたが。知り合いの家に電話がかかって、三秒以内に言えなかったそうなのです。夜中にドアをノックする音がするので、開けてみると、やけただれた少女が立っていたそうです。そして一言「私がかしまれいこです」と言って去っていったそうです。 ・仮死魔殺子 ある人から聞いた話です。「仮死魔殺子」と一〇回唱えると、夜中に死ぬそうです。 北海道の何処かの駅の事故の話。 寒くて血かたまってしばらく上半身だけで苦しんでいた可哀想な女の人の話。 で、その話を聞いたら何人かに伝えなきゃ三日後に死んじゃう。っていうよくある話。 *北海道 踏み切り事故伝説との混合が見られる。 私が聞いた話では、13日の金曜日に かしまれいこさんが死に神が持っている カマのような物を持って家に殺しに来るとか。 あと、『20歳までに「かしまれいこさん」 という人の名前を忘れていなければ、 必ず不幸になる。 どうしても助かりたいなら、夜中の2時に鏡に向かって 「かしまさんごめんなさい」と3回続けて言う。 これを49日間つづけると助かる』 と言うようなのも聞きました。 わたしが知っているのはこれだけです。 *福岡県 |
1998 | この年公開の映画、「新生トイレの花子さん(堤幸彦:監督/東映)」に鹿島令子が登場。 演じたのは高島礼子。 物語のキーパーソンの一人であり、ゴーストバスター的な役割を担う女性であったが、かしまさんの伝説とはあまり関係がないようだ。 「2ちゃんねる」、「オカルト板」の「あなたの知っている都市伝説を教えてください Part3」というスレッドに、2002年8月29日に投稿されていた事例(レス番号142)。 タイトルは「原爆の女」 「だれかに「原爆の女って知ってる?」と聞かれたら、 その日の夜、聞かれた人の家に原爆の女がやってくる。 そのとき、窓をぴったり7cm(ちょっとうろ覚えです、スマソ)開けておけば原爆の女は 入ってこないが、窓を開けていなかったり、ぴったり7cmじゃないない場合、 原爆の女が家に入ってくる。 というような話でした。 もちろん私は窓を7cm(定規で測って)開けておきました。 でも、2Fなのであけておくのも別の意味で、恐くて、寝ずの番をしてしまった。 まさに都市伝説という感じの話だと思うのですが、原爆ということから広島あたりが発祥でしょうか? 自分は東京で、話してくれた人も東京の人です。」 “4年くらいまえ”に聞いた話とのことなので1998年に分類した。 1972年の事例、「ひろしまの幽霊」との類似が見られる。 |
1999 | この年から翌年にかけて、「さっちゃん」のチェーンメール流行。 以下引用文。 「『さっちゃんはね、さちこってゆーんだほんとはね。だけどちっちゃいからじぶんのことさっちゃんって呼ぶんだよ。おかしいね、さっちゃん。』 さてこの歌は、皆さんご存じ[さっちゃん]です。 この歌は3番までの歌として知られていますが実は4番があるのです。 その歌詞は‥‥『さっちゃんはね、ふみきりで足をなくしたよ。だからおまえの足をもらいにいくよ。今夜だよ、さっちゃん。』というものです。 これは、北海道の室蘭という所で本当に起こった事件をもとにした歌だそうです。 その事件とは、とても寒く雪の降る夜におこりました。 下校途中の桐谷佐知子ちゃん(14歳)は踏切で遮断機が降りてきていたので急いでわたりきろうと思い走りました。 しかし、雪で線路のみぞがかくれていたため足がみぞにはまり、足をくじいてしまいました。 彼女は必死で逃げようとしましたがよけきれず電車に引かれてしまいました。 体は胴のあたりでちょうどきれいにまっぷたつになりふつうなら即死でした。 しかしあまりの寒さで血管が一時的に固まったため、即死ではなく数分だけ苦しみながら生き続けることができました。 彼女は腕を立ててはうように踏切の外にでました。 意識が無くなっていくなかで最後まで苦しんで彼女は息をひきとりました。 そして彼女は死ぬ寸前までばらばらになった自分の下半身を探していたそうです‥‥。 そして数年がたちました。 当時のクラスメートの男子があの歌をおもしろがって作りました。 女子は、すごく怒ってやめさせましたが男子はそれを聞かず歌をどんどんひろめました。 しかしその3日後男子二人は、足のない死体となって発見されました‥‥‥。 さてあなたもメールをよんだからにはただではすみません。 3時間以内に5人の人にこのメールを送ってください。 最近いたずらメールがはやってますがこのメールはまじでやばいです。 だから強制はしませんがなるべく回していってください。 ニ度三度と回って来た場合は、もう佐知子さんにたいしては供養(メールを回せば供養になる)をしたことになるので大丈夫です。 あしたあなたの足が無事でありますように‥‥。 私の足無いのあなたの、ちょうだい?」 なお、この都市伝説自体はチェーンメール以前からあるのだが、噂が流れた正確な時期を特定できる資料がなかったために表からは省いた。 「α-web こわい話」で行われたサマースペシャル’99という企画において、「鹿島さん」が投票により最も怖い話に選ばれる。 夢に仮死魔霊子が出てきて「足いるか」と聞いてくるので、「いらない」と答えると足がとられ、「いる」と答えて、かしまさんの ”か”は仮面の”仮” ”し”は死人の”死” ”ま”は悪魔の”魔” といえば助かるそうです。 なお、この話を聞いたら三日以内にかしまさんが聞いた人の夢に出るそうです。 (僕は出ませんでした) *茨城県 |
2000 | Urban Legendsにてかしまさんアンケート実施。 その結果を受けて青山葵氏により「かしまさん」研究序論が発表される。 ところが、この年の11月19日の更新をもってUrban Legendsは活動を停止してしまう。 「α-web こわい話」の「鹿島さん」が2ちゃんねるのオカルト板に転載され、大きな話題を呼ぶ。 この年の夏に放送されたテレビ番組で、かしまさんのことが取り上げられていたらしい。 以下は2002年12月16日に当サイトに投稿された情報からの引用。 2000年夏にテレビ大阪(テレ東系です)で「追跡ウワサネット2000!」という番組がありました。 2時間枠の単発番組で、司会の内藤剛志氏がYOU、山田五郎、黒鉄ヒロシといった出演者とともに「コワイ噂」の再現ドラマを見たり、噂や都市伝説のの検証、自作の噂を流して伝播の実験をしてみたり、といった内容でした。 そのオープニングがいきなり「かしまさん」。ここではカタカナで「カシマレイコ」となってます。 「20年前」、ピアノが大好きな若い女性「カシマレイコ」が病のため手術で両手を切断、ピアニストへの夢を絶たれた彼女は飛び降り自殺した…。 そしてその話を聞いた者の「夢」に「カシマレイコ」が現れる。その時に、 「カシマさんのカは仮面のカ、カシマさんのシは死人のシ、カシマさんのマは悪魔のマ」 という「呪文」を唱えなければ両手首を奪われてしまう、というものでした。 映像的には、両手に包帯をして長い寝間着姿、ロングヘアで血まみれ、呪文を唱えるのに手間取っていると、眼は吊り上り、口は裂けていく(CG合成です)という、ハッキリ言って「バケモノ」か「妖怪」みたいな扱いでしたね。 雨の日に、赤い傘をさした女の子が向かい側から歩いてきて、何か話しかけてくるので、それには答えずに『かしまさんの”か”は仮面のか、”し”は死人のし、”ま”は魔界のま』と唱えると、命は助かるそうな。 唱えないと、脚をちぎって持っていかれるんだってさ♪ &この話を聞いたヒトは、雨の日に出会っちゃう…というNEWバージョン(?)な話。ネットで見た。 *三重県 |
2001 | この年に刊行された「怪の標本(福澤徹三:著/角川春樹事務所・ハルキホラー文庫)」の中に幼い頃に聞いた噂として「かしまさん」の話が掲載されている。 著者の福澤徹三氏は1962年生まれであるから、1970年代初頭に聞いた話か? かしまさん最初期の事例の一つと推測される。 以下引用文。 「ずっと幼い頃に遊び友達から、お風呂に入っているとカシマさんが来るぞ、と脅かされた。あまりに古い記憶でディテールはもう忘れてしまっているが、カシマさんはどういういきさつかで顔に硫酸をかけられ、恐ろしい面貌になった女性だという。カシマさんは復讐のために、といっても、ほとんど八つ当たりのようなものだが、家々の風呂場に現れては入浴している人に硫酸をかけるらしい。その際に学校怪談などによくあるように、質問をする。 「あたし、きれい?」 というような質問だったが、それにどう答えたら勘弁してくれるのか記憶にない。 いずれにせよこれは幽霊でも何でもなく、生身の人間が襲ってくるのだから強盗殺人犯と同じようなもので、物理的に怖い。そのカシマさんが東京あたりから南下して、私が住んでいる九州に最近上陸したのだという。そんな妙に現実味のある噂が子供たちの間で囁かれた。それを聞いてしばらくの間、風呂に入るたびにカシマさんの話を思い出し非常に恐ろしかった。 私もよく調べた訳でもないので、ほとんど知識がないがカシマさんの話というのは当時全国的に有名だったらしい。さまざまなバリエーションがあるというが、私が聞いたのはそんな話だった」 文中に「九州」とあることから、福澤徹三氏の出身地である福岡で流れた噂と思われる。 この時期の九州にかしまさんの噂があるというのは、これまでの研究から導き出された予測(初期においては東日本でしか広まっていなかった)を大きく裏切るものである。 また、「あたし、きれい?」というカシマさんのセリフは口裂け女を連想させる。 口裂け女の本名を「カシマレイコ」とする噂があることを考え合わせると、これは実に興味深い。 TBS系列のTV番組、USOジャパンのサイトに2001年5月4日に投稿されていた事例。 以下引用。 「かしまさんは、午前2時に起きると、枕もとにいるといいます。 それで、おのを持っていて、殺されるらしいです。 でも、「かは仮面のか、しは死人のし、まは悪魔のま」というとすっと消えるそうです」 噂の流れた地域は不明。 投稿者は12歳の少女。 聞いた話なのですが…… この話を少しでも聞いたら、最後まで聞かなと危ないです。 貴方は、棕(化死魔)さんを知っていますか? この人は中学生の男の子で、ひどいいじめにあっていたそうです。 そんないじめに耐えられなくなり自殺したそうです。 そして、彼をいじめた人たちを次々斧で殺していったそうです。 彼の親友が、止めたそうですが親友さえも足を切られたそうです(親友だから殺されなかったらしい)。 この話を知ってしまった人は近いうちに出没するかもしれません。 特に、鏡やガラス等自分が映るものに出るらしいです。 この話は本当らしく、新聞にも載ったそうです。 かしまさんが出るらしいです。 もし出没したときのための追い払う呪文があります。 ※ただし、呪文を唱えるときの注意として、絶対に途中で止まったり引っかかったりしたら意味がありませんよ。 呪文を教えます。 かしまの「か」の字はかめんのか かしまの「し」の字はしにがみのし かしまの「ま」の字はまもののま ※これを3回ひっかからずに唱えてください。 多分助かると思います。 実際、友達の所に出ました。 *滋賀県 |
2002 | この話を聞くと、夢に***さんがあらわれて、 かは悲しみのか、しは死ぬのし、まは悪魔のま! と言わなければならないと言う・・・ この話をしてくれた友人のYさんは、 本当に***さんが夢に出てきて、 かは悲しみの・・・と言ったら、 ***さんに違う!!!と言われ、 「かは***のか、しは***のし、まは***のまだ!」 と言われたそうです。 *大阪府 7月14日、「恐怖」というサイトに「七不思議?」のタイトルで一風変わった「かしまさん」の事例が投稿される。 内容については上記リンク先を参照のこと。 学校オリジナルの人形の怪談に「かしまさん」が習合したもののようである。 青山葵氏のご好意により、Urban Legendsのかしまさんアンケートデータを当サイトが譲り受ける。 |
2003 | Urban Legends閉鎖。 2003年10月24日、当サイトの掲示板にパルコさんが投稿してくださった一連の事例の一つ。 これらの事例は、投稿者であるパル子さんが、友人たちより収集してくださったものである。 ●友人Eの話(広島市) <職場で地元の人から・最近聞いた話(2003年)> ある男の子と女の子がいて、 相思相愛だったがお互いにそのことを知らなかった。 ある日女の子は、男の子の家の近くの線路で 電車事故にあって、亡くなってしまった。 死体は見るも無残な様子だったが、 いくら探しても片腕(左右不明)が見つからなかった。 その一週間後くらい。 夜中男の子が寝ていると、片腕のない死んだ女の子が来て 「私の腕を返して」と訴えた。 もちろん男の子は腕の行方を知らないので、 どうしようもなく途方にくれてしまった。 困っていると目がさめ、夢だったのかと気付く。 しかしベッドの下をふと除いてみると、 女性のものらしい白く細い腕が転がっていた。 *話は要点だけを抜き出し、簡略化させていただきました。 *「電車事故」「ベッド下」という記号が見られる。 *広島県 2003年12月8日に当サイトの掲示板寄せられた事例。 「岐阜県の中学二年生に、鹿島 礼子と言う女の子がいました。 彼女はとてつもない美人だったらしいのですが、勉強はあまり得意ではありませんでした。 親は、そんなできの悪い娘を毎日毎日いじめつづけました。 ある日、彼女は鏡を見て驚きました。目じりが裂けてそこから大量の血と共に眼球が垂れ下がっていたからです。彼女は強烈な痛みを感じ、悲鳴をあげながらその場に倒れこみました。病院に運ばれ、大事には至らなかったものの、彼女の目は切断されて、何も見ることのできない状態に陥ってしまいました。 彼女は死ぬまで部屋に閉じこもり、二度と姿をあらわすことはありませんでした。毎日毎日、両親と、頭のいい子供のことを恨みながら、息を引き取りました。 死んだ際、彼女は27歳でした。もともと髪の毛が長かったのもありますが、そのときの彼女の髪の毛は150センチ以上はあったのだそうです。 鹿島 礼子が死んだ翌年から、鹿島 礼子は幽霊となって、頭のいい小中学生と、父親と同じ名前の男のもとへあらわれるようになりました。 寝ていると枕もとで、ずり、ずりと何かをすっているような音が聞こえるので目を開けると、真っ黒い棒のようなものがたたずんでいるのだそうです。 その中には、恨めしげな真っ青な女の顔が浮かんでいます。女の顔の、目のあるあたりはぼっこりとへこんでいて、その女には目がありません。 女は「目をくれ」と言うのだそうです。 「あげる」と言うとその場で目をくりぬかれてしまいます。 「あげない」と言うと耳元ではあ、はあ、と荒い息をしながらのろいの言葉を言いながら去っていきます。そのあと一週間は運が悪くなってしまいます。 ただしその一週間を過ぎると、もう何もおこらないので安心してください」 *東京都 |